10/12/2024, 11:12:05 AM
「放課後」
さあ、始めようか。
片手には火のついた蝋燭、もう片手には此奴の腕。
火が燃え盛る、蝋が溶けて滴り落ちる。
嗚呼、熱そうだ。もっと叫んでくれ。
【#97】
10/11/2024, 10:16:57 AM
「カーテン」
ゆらゆら揺れるカーテンは、まるで海月のよう。
ひらひらしてる海月は、まるでスカートのよう。
ふわふわ柔らかいスカートは、まるで綿菓子のよう。
甘くて柔らかい綿菓子は、まるで貴方のよう。
怒りっぽい貴方は、まるであの人のよう。
私を叩くあの人は、まるでいじめっ子のよう。
人を痛めつけて笑ういじめっ子はまるで――。
私のよう……。
【#96】
10/11/2024, 10:03:46 AM
「涙の理由」
私はあなたが好きでした。
告白しました。
振られました。
喜んだ。
あら。
なぜあなたが泣いているの?
【#95】
10/9/2024, 2:52:22 AM
「束の間の休息」
私と笑っている貴方は
彼奴と笑っている貴方より
とても鬱くしく見えたわ。
【#94】
10/5/2024, 12:44:40 PM
「星座」
「そんな勇敢なお前は星座にしてやろう。」
神様はそう言って私を空に羽ばたかせました。
人々が私と目が合う度、「綺麗だね。」
そう呟きました。
でもまさか私と目が合っているなんて
思ってもいないんです。
誰が誰だか分かんないけど、
とりあえず褒めているんです。
私の隣の星さんを見て「これは𓏸𓏸なんだよ。」って、
私の名前を言ったりするんです。
ちゃんと私を見て、私を褒めて欲しい。
私はなんのためにここにいるのでしょう。
神様はなぜ私をここに連れてきたのでしょう。
それでも今日も、ここにいなければなりません。
神様がそう仰ったのだから。
私を助けたいのなら、私の名前を呼んで、
そして褒めて。
ここにいることを。そして綺麗だって。
【#93】