始まりはいつも希望に溢れている。
なんでも出来る気がして、自分に自信が持てる。

中学校の入学式もそうだった。
新しい制服に、新しいカバンに。目の前にある物全てが、
きらきら輝いているように見えた。これからどんな楽しいことが待っているのか、考えただけでワクワクした。

そう思ったのは最初だけで。

だんだん周りとの差にメンタルがやられていって。勉強もわかんなくなって。何も楽しくなくなって。

私はいつから、道を間違えたんだろう。

いつも一緒に歌を歌ってて、お互いに美術部で絵を描くことが好きで仲良い友達がいる。
友達は本当に絵が上手で、だけど私は後輩にすら見下される底辺。ずっと努力してるつもりなのに、1歩も上手くならない。だから友達が褒められてたり自慢してたりするのを見て、辛くなるし、嫌気が差してしまう。隣で絵を描くことに自分へプレッシャーや気まずさを感じている。たまにあの子のことが苦手になる。

地元の秋晴れは特に綺麗だった。
そう思うほど、私たちは故郷をいつも心に抱きしめていて、
いつもどこかで、故郷を求めている。

1年付き合った恋人と別れてから2ヶ月ちょっと。
まだ未練は残っていて、別れたはずなのに、元恋人が女の子と楽しそうに話をしているのを見て、どうしても嫉妬のような感情が溢れてしまう。時の流れを待っているけど、今ある苦しみから逃れたい。忘れたくても忘れられないこの辛さを、誰かにわかって欲しい。