ミツル

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8/15/2024, 11:34:28 AM

夜の海には、闇が潜む
月光以外の灯りは消え去って
新月に夜にはより一層
隣並ぶ君の温もりを確かめたくなる

海へ運ばれる優しい風に
2人の隙間を走る風が
その音が段々小さくなるように
1日で1番長いこの時間が
もっと長くなってくれないかなと願いたくなる

8/14/2024, 3:12:15 PM

自転車に乗って

坂道を下る
角度の急な町坂を下る
勢いで切る風の行方を追いかけて
調整の効かないペダルを漕ぐ

無理して早起きにした朝に
何かご褒美でもあってくれないかと
鞄をしょって外に出た
自由を効かせたハンドルで
いざ、一方通行の旅に出た

7/28/2024, 12:25:27 PM

お祭り

夜の町を照らす提灯
外灯に飛び回る蛾の群れに
下駄の尾が解けた右足
並んで買うお馴染みのグルメに
こぼさぬように食べた生地の焦げ

離れの人の減った路地裏で
ベタな告げ口囁く言葉に
赤く染まった理由を明かりのせいなんて無理な嘘
年に1度の囃子の賑わう
お祭りの日

7/27/2024, 2:49:17 PM

繰り返す歴史の出来事で
長い間崇められてきた神様

年中行事の1番最初に出逢う
コインを投げて、願い事は唱えれば叶う
なんて都合のいい存在で
身丈よく立っている

時代は令和
神様が舞い降りてきて、こう言った
「都合よく立っている我が身に
降りかかる希望の念を愛しく思う

見守る存在は必要である
腐ったように見える世界は儚く
世界の終わりにふさわしいだろう」

7/26/2024, 2:51:43 PM

誰かのためになるならば
黙って命を差し出そう
愛する人が望むのならば
進んで命を捨ててやる

こんなことを言ってしまえば
命を重んじる恩人に怒られてしまうだろうか
病にかからず生に価値を見いだせないことを
見下されてしまうだろう

でも言ってみれば
誰かが生きることを望むのならば
救いたいと思うのが本望だ

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