初恋の日
少女マンガでよくあるようなシーン
気になっていた人と夏祭りデート
かわいいお面を額にひっつけて
焼きそばを食べていたら幼い子供の母親を見つけて
可愛かったなんて笑いながら
少しだけでも嫉妬してしまう顔
初恋の日は
ほんのり甘い匂いが漂う日で
人気者と評されてた彼と初めて目が合った日で
はじめは頬をひきつる感覚を覚える日だった
太陽高度も月が欠ければ
浮かぶ時間も短くなった
彼の口から放たれる言葉ひとつひとつに
まだまだ翻弄される毎日です
明日世界が終わるなら
たぶん、家の寝具を新しくして
腰かける柔らかな羽毛のソファを買い換えて
来年用の手帳を買うと思う
今目の前にいる 貴方が
本当に 私の愛する人なのか を考えて
手を取りあい 涙を浮かべた あの日が
一生の思い出に成る日 を想像する
明日世界が終わるとしても
どうせ 朝は来るし、反吐の似合う友人も消える
貴方もそっと 夜にはひっそり眼を閉じる
二人だけの秘密
世界の創まりは二人だけだった
隣同士 目覚めた最初の朝に
そう確信した
神様と名乗るよう 風貌で
差し出してきた透けて脆い手に
一目惚れして上におく
天気が晴れれば 貴方は泣く
天気が悪くなっていけば 赤い鼻のまま
明日もいい日であると口にする
始めは 君だけが知っていた秘密
教えてもらって少しわかった
君が過度ににやけた晴天を嫌う理由を
カラフル
蒸し暖かい心残り 風が頬を拭う
もうすぐやってくる 雨音鳴る季節に
目を開けては飛び込む 強く打たれた鼓動
好んでそばに多く置いた
カラフルなキーホルダーに ガラスペン
表紙には 儚い女の子がひとり
惹かれるのは題名で 堕とすのは敬具の挨拶
生きる意味
そんなものは元々ない。
いや、、作ろうとしない。
意味を求める世界に疲れたんだ
そんなものに縋って生きるのが嫌いなんだ
もしかしたら、虐めてきた奴より嫌いなのかも
最初は白黒の方がいい
それを愛でたいと思うから
視界を囲む縁の色彩だけは虹掛かり
少しずつ飴色にじんで
カラフルになれば
美しいなんて想いたいから