いつか勝つための戦いだ。
分かっている。
分かってはいるが祈らずにはいられない。

どうか、弟に、戦士たちに、
あなたの加護があらんことを。


「神様へ」

全くいつになったら、お茶会に言い訳なしで参加してくれるのかしら。
そんなに中立を気にしなくてもいいでしょうに。
どうせ仕事は真面目にこなすのだから。
まぁ、お友達って言ってくれてからまだマシになっただけ上々なのでしょうね。
あ、そうだわ。
この間、職人が持ってきた新作をプレゼントしましょ。
隠しきれてない目の輝きが可愛いのよね。


「何気ないふり」

そして彼らは奴を倒し、国を復興させ、ますます繁栄しました。

とさ。
ほらもうねる時間だよ。
ん？
赤の王の話はまた明日だ。
ほら、目を閉じて。
良い夢を。


「ハッピーエンド」

勝利した。
我が国2000年の悲願は弟たちによってたった今果たされた。
私を生かすこのブリキの心臓はいまだに動き続けている。
この心臓は弟と妻の為に鼓動する。

「My Heart」

我々が何をした。
奈落の底へ押し込められ2000年。
ようやくだ。
我々の汚名を濯ぐのだ。
光を。

「ないものねだり」