澪つくし

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1/14/2024, 3:16:12 PM

ひとりぼっちで眺める

満天の星空⋯⋯

突然 宇宙に吸い込まれそうになる


この世の果てって あるの?

いったい 私は どこから来たの?

どうして 私は ここにいるの?

そして 私は どこに帰るの?

そこでは 懐かしい人達が 待ってるの?

どうして⋯ ?

どうして 私は 泣いているの?


どうして?

どうして?

どうして?

どうして⋯⋯?



            #どうして

1/13/2024, 8:59:11 PM

大好きだった人が

夢で 会いに来てくれた

何十年か振りなのに

夢の中のあなたは 当時の姿そのままで

ちょっと 照れくさそうに 笑っていた

道の向こうで 微笑むあなたに

駆け寄ろうとした その瞬間

枕元のアラームが 非常な朝を告げる

手探りで アラームのボタンを

押し込みながら 半ベソになる私

もう一度 会いたいと

急いで布団を かぶってみたけれど

懐かしい残像さえも 消え去り

現実に 引き戻された私は

虚しく 天井をみつめるのだった

あと もう少し ⋯

あの時の 温もりに

触れてみたかった⋯


  
          #夢を見ていたい

1/12/2024, 4:09:52 PM

「〇子がおばあちゃんになっても
ずっと ずーっと一緒にいるよ」

心臓の鼓動が聞こえる 温もりの中で

永遠(とわ)の誓いを繰り返した あなた⋯



春夏秋冬 ┈┈┈春夏秋冬┈┈┈春夏秋冬



もう 心臓の鼓動も聞こえない…

もう 温もりもない⋯

永遠なんて 最初からないと

分かってたけど…

それは 突然やってきた⋯

私 まだ

おばあちゃんにさえ なってないのに⋯

冷たい布団にくるまって

笑っちゃったよ (泣)



           #ずっとこのまま

1/12/2024, 2:15:20 AM


⋯寒さが身にしみる
老人ホームの ひとり夜勤…


長いトンネルの様な 真っ暗な廊下の先に

ぼんやりと光る 非常口の明かり

おばあちゃんが 小さくひとり 佇んでいる

「ここは どこ? 家に帰りたい⋯」
「そうだね、帰りたいね、一緒に家に帰ろ⋯」

そう微笑んで 手を引きながら

ゆっくりとおばあちゃんのお部屋に戻る

無造作に開けられたカーテンと 窓の隙間から

鋭い風が 吹き込んでいた

見上げると

暗闇の中 銀色に凍てつく 月の剣⋯

「おばあちゃん、これじゃ凍えちゃう!
夜が明けたら 一緒に帰ろ 今夜は一緒に
ここに泊まろう!」

でも
帰りたい⋯
( だけど 帰れない⋯ )
もう
帰りたい⋯⋯
   ( ⋯⋯もう⋯⋯帰れない⋯ )



          #寒さが身にしみて

1/11/2024, 8:57:49 AM

「あなたに送る手紙」

20年前 あなたは 突然
ママのところにやってきた。
ママのお腹の中の
フカフカのゆりかごで
「とつきとおか」
その時を心待ちにしてた。
「おめでとう♡」
たくさんの祝福の中で
あなたは 産声をあげた。

二十歳「はたとせ」⋯
長かった? あっという間?
あなたは 喜怒哀楽を 思いっきり味わい
時に 「生まれて来なければよかった」と
泣き叫び 打ちひしがれ
暗闇を彷徨ったっけ⋯

そして  今日…
あなたは 「はたとせ」を迎え
凛とした 清々しい笑顔で
そこに 立っている…

20回目の 「おめでとう♡」
最大限の声援を送るよ!
これまでも⋯
ずっと これからも⋯


              #二十歳

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