'25年5月13日 記憶の海
自分ではしっかりしてると思ってたんだけどね。
ある一面においてはしっかりしている。
意外と真面目だし決められた通りにするのはそんなに苦痛じゃないし。
ただひとつ、整理整頓が苦手なんだよね。
それも大人になって気付いたの。
物の置き場所が初めから決まっていたらそこに戻すことはできる。
でも自分で一から置き場所を決めていく作業が苦手なんだと気付いたのよ。
それでも一応場所を決めて収納していく。
しばらく経ってからあれ、どこに置いたっけ。
記憶の海を泳ぎまくるよね。
でも絶対にたどり着かないの。
だって私、現実世界でも泳げないし。
探していた物は浮遊物となって何処か遠いところへ行ったのか。
他の物を探している時にひょっこり現れることもあるから、そう遠くへは行ってないはず。
そんなに広くない家がこんなに広い海に繋がってるなんて思いもしなかったよ。
'25年5月12日 ただ君だけ
何を基準にして決めればいいの?
毎日毎日いやになっちゃう。
簡単に決めればいいと思ってもやっぱり悩んでしまうのよ。
昨日はどうだった?
おとといは満足した?
私はただ君だけがいてくれたらそれでいいのよ。
炊きたての白いごはんになめ茸。
ただそれだけでいいの。
'25年5月11日 未来への船
'25年5月10日 静かなる森へ
あなたは山派?海派?と聞かれたら返事に困ってしまうくらいのインドア派です。
めちゃくちゃ田舎ではないけれど都会には程遠いそこそこの田舎で生まれ育ったので、海や山よりも便利な街に住みたいと思いながら大人になったのよね。
自分からは自然の中へ行きたいと、改めて思うことは少ないね。
大人になって友達に誘われて静かなる森へ行ったつもりが、いわゆる観光地だったからすごい人混みで森の中とは思えない、ということはあったんだけど。
よく定年後は田舎で畑でもしながらのんびり暮らしたいと言う人もいるけれど、私は子供の頃に充分味わったから、今は便利な暮らしが快適です。
もしも田舎で暮らしたいと思う時がきたら、たぶん本屋さんと喫茶店がある町を選ぶだろうな。
'25年5月9日 夢を描け
高校2年の時の担任の先生がすごく現実的な人だったの。
学生達に夢を描けとも言わなかったし、逆に部活だけを頑張ってる子に対して、それだけで将来やっていけるのか?とか言っちゃう人。
授業中に寝てる子を起こしもしない。
後で自分が困るだけだろと言っていた。
ホームルームも教室に入ってきたら5秒くらいで終わっちゃう。
他のクラスの子に終わるのが早くて羨ましがられてたな。
そんな冷めた先生のことをみんな嫌いじゃなかったのよね。
一見冷たいように見えるけれど無駄なことを省いてるだけで、大事なことはそんなことじゃないと教えてくれてたと思う。
将来の夢とかなかったんだけど、先生が何気なく私に言ってくれた言葉で今の仕事を選んだのよね。
今となっては自分に向いてると思うし、当時から先生が私のことを見抜いていたのかわからないけれど。
毎日仕事して生活できてるし、この歳になってやりたいことができて、ひそかな夢も描けるようになった。
若いうちに夢が見つからなくても、人生経験を積んでいく内に見つかることもあるんだと気付けたのは良かったと思う。