'25年3月24日 もう二度と
こないだお世話になった方の還暦のお祝い会があったの。
仲間うちで堅苦しくない感じにしようと、知り合いがやってる居酒屋にみんなで集まったんだよね。
以前、大失態を晒してからもう二度と飲まないと決めていたから、その日もウーロン茶を注文しようと思ってたの。
そしたらメニューに『ノンアルコールビール』と書いてあって、その手があったかと。
これなら大丈夫だと思って注文すると、他の人が注文した生ビールそっくりの物が目の前に。
乾杯の掛け声の後に一口飲んで「これほんとにノンアルコール?!」と思わず言っちゃうくらい本物みたいだった。
今日は絶対に失敗できないから一応お水も一緒に。
ノンアルコールビールにチェイサーが必要なのか?と思ったけれど念には念を。
2杯目からはウーロン茶にしたよ。
外ではもう二度と飲まないと決めていたけれど、乾杯はノンアルコールビールで気分だけでも味わえたな。
和気あいあいと楽しく料理も美味しかったし、最後まで無事にお祝いできてホッとした1日でした。
'25年3月23日 雲り
昔は海外旅行に行くのも清水の舞台から飛び降りる覚悟だったんだよね。
初めての海外は憧れのパリ。
一番安い時期を狙って1月の中旬頃だったと思う。
当時のパリは英語で話しかけても返事をしてくれないから、簡単な言葉くらいはフランス語を覚えていった方が良い、という噂があって、戦々恐々としていたのを覚えてる。
でも実際はそんなに怖くなかったし、英語すらカタコトだった私達でも地下鉄に乗ったり、美術館に行ったり、カフェや地元のスーパーマーケットに入ったり。
若かったから勢いでなんとかなったよね。
1週間くらいの旅だったけど季節柄なのかすっきり晴れた日はあまりなくて、いつも雲り空。
寒さは思ったほどではなかったな。
思い出すのは薄暗い中にも美しくそびえ立つエッフェル塔。
太陽の明るい日差しの下よりも、ちょっと薄暗いのが似合うと思う。
'25年3月22日 bye bye...
ずっと続けていたことを辞めるのは難しいよね。
本当にイヤになっちゃったら勢いで辞めることもできると思う。
イヤじゃないけど続けるのが辛くなってきたら、なかなか踏ん切りがつかない。
本当に辞めていいのか、後悔しないのか、辞めるのは勿体無いと言ってくる人もいるし。
でも新しいモノを手に入れるには何か一つ手放さないといけないと思うの。
今続けていることを辞めると、また新たな何かを始めることができる。
そう思って、そう信じて、きっぱり辞めるのもいいんじゃないかな。
辞めることに罪悪感を感じ過ぎないように。
さようならじゃなくて、bye bye。
それくらいの気持ちで次のステージへ踏み出そう。
'25年3月21日 君と見た景色
陶芸体験の帰り道、急ぐこともないからと高速道路を使わず山道をのんびり走ってたの。
辺りは真っ暗ですれ違う車も街灯も無く、車のヘッドライトを頼りに進んでいたら、急に君が車を停めて外に出ようと言った。
何だろうと思いながら外に出ると君が空を見上げたんだ。
これが本当の満天の星空。
プラネタリウムで見たのより星がキラキラ輝いてた。
一つ一つ明るさも大きさも微妙に違うからキラキラ瞬いているんだね。
名字が変わる前の君と見た最後の景色だったね。
'25年3月20日 手を繋いで
高校生の頃、体育祭が終わると3年生だけが運動場に残りフォークダンスを踊る、というイベントがあったの。
3年生になって体育祭が近づいてくると、体育の授業中にフォークダンスの練習をする日が一回だけあるんだよね。
普段の体育は2クラス合同で男子と女子に分かれて授業を受けるんだけど、その時だけは男女合同で。
運動場に大きな輪を作って内側が女子、外側が男子になったら先生が「人数確認するから男女ペアで手を繋いで。」
ちょっとみんなドキドキするよね。
先生が「はい、ここから!」って無理矢理手を繋がせると徐々にペアができてゆく。
でも女子が少しずつ後ろにずれてきて、結局女子の方が多いから何人か男子役にならないといけなくなっちゃってね。
背の高さとキャラクターを見て男子役になった中に私もいたよね。
さっきのドキドキを返して!と心の中で思いながら、それなりに楽しく練習できたけど。
体育祭当日は先生方が男子役になってくれて、私も無事に女子として踊りました。
記憶の奥から久しぶりに出てきた青春の1ページ。