上手くいかなくったっていい
ちょっとまだ思いつかない
キープ
「最初から決まってたんすよ
つまり、出来レースってやつっす」
オーディション、最後まで残ってるよって聞いていた
争ってるのはレジェンド級の大物だった
サンプルの出来は決して悪くなかったと思う
でも、
負けた
慰めなのか、
デスクから軽く告げられた言葉は
深く刺さった
「クライアントがおしてたんだって
だから仕方ないっすよ」
仕方なくは無い
落ち度がなくても
これではいつまでも這い上がれないでは無いか
だめだこれじゃ
いつまでたっても
負けだ
努力じゃどうしようもない壁
でも引退するつもりは無い
この壁に触れる位置にいる限り
抜け穴を探して進む
そんな途方も無い作業がまた始まる
「ご住所伺ってもいいですか?」
「……ちきゅうです」
そうそうそうそう
太陽系第三惑星ってね、
っておーーーい!
心の中でそうツッコミ落ち着いた声で再度問う
「もう少し範囲を狭めてもらってもいいですか?」
「あ、府中市浅間町です」
あ……
ふちゅう……し…か
聞き間違いましたごめんなさい
§太陽
神様が舞い降りてきて、こう言った
世界中の人間に何か一つスキルを与えよう
なんだそれ、なんかのRPGみたいなこと言うなー
そんなことをぼんやり思ってたら
そなたには、目をつむってシャーペンの芯を折らずに入れられるスキルじゃ
そう言って帰って行った
んーーー
スキルっていうか
ちょっとした特技?まーそれスキル……か?
つまり、どんなくだらない事でも
人間ひとつくらい特技があるって
神様は言いたかったのかなー
なんて思いながら、目が覚めた。
誰かのためになるならばと
頑張ってるんです
ーーーなんて
嘘です
全て自分のため
それを誰かのせいにしてモチベーションをあげたり
誰かーその他大勢からの賞賛がない
報われないと勝手にモチベーションを下げたり
兎角自分のココロは
我儘だ
(もう少し書くかも)