さよならなんて言えないよ
こぼれ落ちそうだよ
お前を諦められない
嘘なんてつくなよ
張り付いた笑顔
俺は知っている
お前の牙を知っている
俺を貫けよ
逃げてばかり
薔薇の檻は
この手で壊した
赤い手
お前のところまで
落ちてやる
だから俺の名
忘れないでいて
二つ星が出逢う夜
雲がこゆくてまだ見えない
僕の頬を両手で包んで
涙をぬぐってくれたね
一番僕の深いところまで
降りてきてくれた
扉こじ開けて
見た君の眼差しは
圧倒的な太陽だった
痛いくらいに
涙が流れた
僕の光
永遠の愛
今度は俺が繋ぐから
雲の上飛んで
追いつくから
約束の国へ
悲しみの雨が僕を貫いた
君の涙の理由が
痛いほどに流れこんできて
なんでなんで
と問う君が
胸にせまって圧迫した
僕は何もわかってなかったよ
見ないようにして封印した
気持ちが
頬を伝って溢れ出す
なんでなの
はじめて君と向き合えたのに
もういない
どうすればいいの?
空っぽな僕の中
ドス黒い気持ちと醜い僕
乾きと飢えと痛み
見たくなかったよ
だけど君を失うほうが
ずっとずっと痛かった
君をとりもどせたら
僕は命すら捧げる
宝探しが子供の頃の一番の遊び
なんでも集めて
なんにもしない
時々眺める
太陽を集める光る石
知らない土地のテレフォンカード
色とりどりのハンカチ
優しいカケラ思い出の飴
美味しかったお菓子の外箱
パン
美しいものたち
変わってほしくないもの
閉じこめて
安心が欲しかっただけかもね
カビたパンを押入れで見つけて
全部捨てた
形あるものはとっておけないんだ
宝物は私だけ
私に眠るものだけ
暗い空間に
ぽつりと光が灯って
それが幾千にも広がった
同じものは一つもなくて
ただただ終わりまで
懸命に燃えていた
ひっそりと燃える
青い炎の君
どうかどうか目が合って
揺らぐ目がゆらゆらと
君の色を映し出す
僕たちきっと一緒に生まれて
そして一緒に死ぬとその時決めた
燦然と輝く星々の中に
見つけた僕の一番星
好きだと言ったら消えてしまうから
言わないよずっと
死ぬ時に
あきれるくらい
壊れるくらい
耳元でずっと
愛の言葉で殺すから
僕に染まって
ここまできてよ