5/21/2023, 11:44:10 AM
~透明な水~
どこまでも澄んだ水の様に貴方の瞳は綺麗だった。
貴方の瞳に映るものが大層美しいからそんなに綺麗に見えるのだろう。そう思っていた。
貴方と目が合うその時までは。
貴方の瞳に私が映されて、どうしようもなく悲しくなった。
私は貴方の瞳に映れるようなものではないのに。
5/20/2023, 11:17:17 AM
〜理想のあなた〜
ふわふわと風に揺れる髪の毛。
ぱっちりと開き宝石の様に輝く目。
真っ白な肌は積もったばかりの雪を思わせる。
今日の貴方にはどんな服が似合うだろう。
様々な服を合わせ、頭を悩ませる。
長い事悩み、やっと今日の服が決まった。
ポーズが変わらない様にそっとケースに収める。
文句ひとつ言わない貴方。
ガラスケースに収まった、私の理想。
どうか変わらずそのままで。
5/19/2023, 2:17:36 PM
〜突然の別れ〜
また明日。手を振りいつも通り別れる。
トラックが横を通り過ぎた。いつもの景色だ。
背後から聞こえた鈍い音。振り返りたくない。
何かを大声で叫ぶ人の声。もう聞きたくない。
あぁ、どうか明日にならないで。
あの子がいる今日を終わらせたくないから。