Nekonosanpo

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3/27/2023, 9:40:51 AM



私は愛されたことがない

誰も私を愛してくれない


クラスの人気者の紗良ちゃん

いつも沢山の人に囲まれてる

何をしなくても愛されてる


私は?

私は悪い子だから?

こんな私にも愛をください


【ないものねだり】

3/26/2023, 7:56:39 AM



物心ついた時から気づいてた

“僕”は周りと違うって


母は僕に可愛い服を着せて

髪も毎日違うように可愛く結って

持ち物は可愛い物で常に溢れてた


部屋も可愛いぬいぐるみが沢山で

可愛い家具が綺麗に置かれてて

本棚も少女漫画が並べられてた


けど、僕がほんとに好きなのはそんなのじゃなくて


かっこいい服も着たいし

髪も短くしてかっこよくセットしたいし

かっこいいっていわれるような物が欲しい


部屋もぬいぐるみは要らないし

家具もシンプルがいいし

本棚には好きな漫画を並べたい



僕は可愛いが好きじゃないのに

“私”は可愛いが好きじゃないのに



【好きじゃないのに】

3/10/2023, 4:20:35 AM


今日は卒業式。

あっという間の3年間だった。

これまで、進路のとこでたくさん話を聞いて

一緒に悩んでくれた先生方。

同じ教室で沢山のことを学んで

一緒に努力してきた友達たち。

みんな、それぞれの道をゆく。

就職活動が苦で、諦め、他の道へと歩む人もいた。

逆に、諦めずにその道へと一直線に進み

努力が報われた人もいた。

僕はどうだろう。

一人一人が、満足する道へ行っている中

僕も満足した道へと進めてるのだろうか。

僕は誰よりも のんびりで マイペースで

判断が遅く 迷ってばかりだ。

3年間学んできて僕は

やっと1年生の土台に立てたくらいだ。

あっという間に 過ぎていった日々

僕は今 ちゃんと立てているのだろうか。

自分の足で 進むことができるのだろうか。

いや、出来ないじゃない やるんだ。

今までの3年間を、自分のものにするんだ。

過ぎ去った日々を大事にして。


【過ぎ去った日々】

2/20/2023, 9:29:03 AM



「霜秋さん、おはようございます。今日も起きるの早い
ですね。」

そう言って病室のカーテンを開ける看護師さん。

「あ、おはようございます。目が覚めちゃって...。」

「早起きは三文の徳ですから。ベッド起き上がらせますか?」

「お願いします。」


半月前、私は心臓発作で倒れ、病院に救急搬送された。
医者が言うには、稀に発症する難病で、余命は3年。

今まで何となく生きてきたけど、いざ余命宣告されると
くるものがある。


余命宣告されてから3ヶ月経ったある日、足が動かなくなった。それから少しずつ、下半身が動かせなくなり。

今では、ほとんど寝たきりの生活だ。

ふと 窓から庭を見下ろすと、常緑樹が目に入った。

「朝食持ってきましたよ。...常緑樹、気になりますか?」

ご飯を持ってきてくれた看護婦さんが、そう言った。

「ありがとうございます。はい、少しだけ。」

「あの木は、ちょうど霜秋さんが入院した頃くらいに植えたもので。あと2年と半年で枯れてしまうでしょう。」

「...そうなんですか。」



あの常緑樹は、私と同じ寿命なんだ。

私よりかは短い命。 でも、これからは同じ。

一緒に生まれ、一緒に枯れていく運命。



「風が気持ちいいですね。」

「そうですね。天気もいいので、散歩でもしますか?」

「いんですか?では、あそこの常緑樹のとこに。」

「分かりました、準備しますね。」



「...近くで見ると綺麗な緑色してますね。」

「ですね、とても綺麗です。」


これから一緒に枯れていく身として挨拶を。

常緑樹さん、また来ますね。

枯れるまで、お互いがんばりましょう。


【枯葉】

2/19/2023, 4:02:00 AM



朝が来た

静かに日が昇り始めて

子鳥のさえずりと共に目を開けて

朝日を浴びて、気合を入れて

今日も1日 歩いていく


お疲れ様


目を閉じれば、夜がやってくる

長いようで短い時間

おやすみと、一言添える


【今日にさよなら】

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