1/18/2023, 11:44:13 AM
宇宙のすべてが記された本が並ぶ場所
ただ一冊、読めない本がある
とびきり上等な茶色い羊皮紙の表紙
厚さは辞書一冊分くらい
ページを開いてもただただ熟したような
こんがり茶色がかった紙がつづくばかり
ページが進むごとに紙が新しくなっていることに気づいたとき
これは神さまの日記なんだって誰かが呟いた
「閉ざされた日記」
1/16/2023, 9:39:44 AM
世界はひとつだけじゃない
孤独に凍える世界も
春ののどかさの中で笑い合う世界も
家でひとりうっとりひたる世界も
自分の不甲斐なさに泣きたくなる世界も
まじめに未来を語り合う世界も
過去の傷口の痛みに怯える世界も
一度に味わえるお得なこの世界で
「この世界で」
1/14/2023, 1:50:02 PM
向上心が低いようで高くて
しっかりしてるようでしっかりしてない
誰よりもタフなようで繊細
器用そうで不器用な君
それなのにどうして
気づいてあげられなかったんだろう
ごめんね
「どうして」
1/14/2023, 5:17:36 AM
胸の鼓動を強く感じる
母が持たせてくれたお守りを握りしめる
時間の流れも目に映るものもなんだか今日は鮮明だ
感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる
夢を見ていたい
でも、これ以上苦しみたくない
そんな本音を抱えながらも
今日まで歩んできた
ここまで歩いてきたこの軌跡が誇らしい
こうなったらもうやるしかない
身の程知らずでいい恥ずかしいやつでいい
さあ戦いに行こうか
「夢を見ていたい」
1/8/2023, 3:54:44 AM
白く光る雪が綺麗
氷みたいなガラスの向こう側に
行こうかなという気持ちにさせてくれる
道路もバスも電車もない
一面白銀の世界
今日はなにしようかなあって悩める幸せ
「雪」