お気に入り。
私はいつも隅っこにいる。
なぜかって?落ち着くから。ただそれだけ
人見知りな私にとって友達なんて言える人なんていない。
みんなが笑うとすごく不安になる。
「私の事を笑ってる、?」
んじゃないか。って
怖くなって泣きそうになった時は、隅っこに行く。
隅っこには、神様がいるようで私を守ってくれるそうで不安が スっ_ と抜けるような感覚。
「あぁ、ありがとう」
ただそう思うだけ。
周りから見ると変なやつかもしれないけど、、そんなのどうでもいい_
ある日先生が私にだけお話をしてくれた。
「〇〇さん。」
驚いたがなんだろうと思い先生に近づいた。
「隅っこ、落ち着く?」
先生がニコッと笑いながらどこか儚い声で言った。
「あ、はい。隅っこ大好きで、、」
咄嗟に出た言葉だった。
「そっか、不安とか消えるよね~笑」
「ですよね笑」
「実はね、あそこの隅っこ」
いつも私が行くところに指を指した。
「あそこから飛び降りた子がいるの。」
・
・
・
「え、?」
分からないけど緊張が走った
「その子ね。いつもそこでいじめられてたらしいの、」
今にも泣きそうな声、でも先生は話を続ける。
「もう本当に辛かったらしくて、。だからそこから飛び降りたの。」
ぐちゃぐちゃになってなんだか分からなかった。
「ただ、きっといつも1人な〇〇さんを気にかけて守ってくれてると思うの」
「そうなんですか、。」
「ちなみに何年前に亡くなったんですか、?」
「6年前だったかな。私すっごい記憶に残ってる。亡くなる2年前にここに来たの。」
「隣のクラスの担任をしていたころ。」
「あの子は~…」
と淡々と話を進めた。
ただ私は、
「守っててくれたんだ」と心の底から安心した。
そう思っていると先生は
「ごめんね、こんな話しちゃって。」
「いえ!大丈夫です。なんだか守ってくれてるって思うとすごく安心して、仲良くしたくなりました笑」
「そう笑ありがとう。じゃあ次の時間も頑張ってね。」
そう言って先生はクラスから出て行った。
一人ぼっちな私。なんだか友達が出来そうなんて考えてる。
これから私はずっとあの隅っこに居ようと思う。
あの子が寂しくならないように。
私のお気に入りは、部屋の隅っこです_