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11/13/2024, 3:07:46 PM

また会いましょう

07

2人きりの時間

落ち着いてくると

恥ずかしさがこみあげてきた

「ごめんね」

そういう私に何でもなかったように

礼をして去って行った


その後もドキドキがまだ収まらなくて

しばらくそこにいた


デスクに戻るとメモが1枚置いてあった

メモには

『また会いましょう』

懐かしい文字でそう書かれていた…

11/13/2024, 3:48:35 AM

人生にスリルを求めたことはない。

ただ平凡な毎日を
ただただ過ごしたいと思っていた。

ずっと自分のことを後回しにして過ごしてきた。

ある時は親のため、
ある時はこどもたちのため、
ある時は仕事の同僚のため。

ある時ある歌に出会った。
「それは誰の人生か?」
その歌詞にとても心打たれた。

自分は誰の人生を生きているんだろう…。

ふと考えてしまった。

考え出したら止まらなくなった。

自分は誰の人生を生きているんだろう…。

自分の人生なら、もっと自由に生きたいと思った。
誰にも縛られることなく、誰も縛らず。

思ったら、動き出していた。

すごく迷った。
すごく怖いと思った。
でも、自分らしく生きたい。

今はただ前を向いて、
思い付いたいろんなことをやってみよう。

自分探しの旅は始まったばかり。

10/28/2024, 12:42:12 PM

06

それでも毎日は過ぎていく


今日は倉庫で書類の整理

入れ換える書類を抜いていると

電気が消えた


またか…

人がいるのを確認しないで

消されることが前にもあったので

暗がりの中

出口へと向かう


その時

電気がついた

「すみません」

入ってきたのはあの子だった

安心したのか

暗がりの中で怖かったわけでもないのに

涙が出た


「すみませんでした!」

慌てて駆けよって

なだめてくれようとする

その優しさに甘えたくなった



10/24/2024, 1:28:57 PM

05

しばらくは仕事に没頭することで

その子のことを考えないようにしていた


年末になると仕事が忙しくなった

いろいろ変わる書類などに追われて

遅くなることも増えた


家に帰ってるともう日が変わっていた

布団に倒れこむようにして

そのまま眠ってしまった


「行かないで…」

はっとして目を冷ますと涙が出ていた

誰かに置いていかれる夢

最近は見なかったのに

また誰かと一緒にいたいと

思っている自分がいる気がして

苦しくなった

10/23/2024, 1:45:36 PM

04

あの日からその子を

目で追ってしまうことが増えた

部署は違うものの席は近い

そのせいか気がつくと眺めていた


ふと昔のことを思い出した

月1回しか会えない人に

恋していたあの日

どこまでも続く青い空

その人に続いていると信じていた

すれ違って傷つけ合うことしか

できなくなって

心の距離が離れていくのが辛かった

またあんな思いをするのか

辛かったことを思い出して

浮かれていた自分に気がついた

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