何でもできる
何にでもなれる
そう思えるのはいくつまでなんだろう
何かをするのに遅いなんてことはないと
誰かが言っていたけど
それはやる気があるかどうかな気がする
何もする気になれない
明日になるのが怖いこともある
子供のように前だけを向いていた自分は
どこに行ってしまったんだろうか
どこかにいるその自分を
探しにいくべきだろうか
今はそんなふうにさえ思う
いろんなことを経験して
腐ってしまった自分
もう1度チャンスがあったら
自分は何をしたいんだろう
考えてみてもわからない
朝目が覚めて
何がしたいか考えてもわからない
誰か教えてほしい
何をすればいいか
考えられないなら
そのまま寝ていようか
お腹が鳴る
とりあえずご飯食べよう
炊いてあったご飯
インスタントの味噌汁
ひと口食べたら
涙が出てきた
何でもできる
ホントにそうなのかもしれない
放課後
2階から見えるグラウンド
友達とじゃれ合うきみ
楽しそうに笑ってる
そこまで走って行って
一緒にじゃれ合いたい
そんなことできなくて
今日もきみを眺めてる
ふと目が合った
慌てて目をそらす
もう1度眺める
またきみと目が合う
小さくきみが手を振ってくれた
今日はいい日だ
カーテンが動いている
ゆらゆら
きっときみがいるんだろうな
もう少しだけ見ていようか
ゆらゆら
ガシャン!
ビリビリ
カーテンレールと
カーテンの悲しい音
ひゅんっと飛び出したきみが
僕の隣を走り去る
カーテンの隙間から外が見えた
頬を冷たいものが流れた
最初は何だかわからなかった
しばらく話すのをやめようか
きみからそう言われたとき
僕はホッとした
これで僕は自由だ!
そう思ってさえいた
それなのに
どうして涙が頬を濡らすのか
これは後悔…?
今の僕にはわからない
ただ止めることができない
そっか
ただきみと一緒にいたいと
思っていたんだ
ただそれだけだったんだ
空には星が輝いていた
きみは同じ空を眺めているだろうか
もしそうなら嬉しい
きみが笑っている気がした
何でもない毎日
きみといる時間になると
どうしてあんなにわくわくするんだろう
その時間があるから
今日も頑張れる
きみがいるだけで
僕はココロオドル