ゆらゆら揺れながら徐々にスピードを上げていく

最初は高く、もっと高く、もっともっと高く
と、思いながらこいでいく

いつしか一回転出来るんじゃないかと
次は高くではなく、一回転を目指しながらこぐ

もう少しで回れる、あともう少しだと
そうすると、途中でだんだん怖気付いてきてやめる

それを何回も繰り返すと最後は飽きる

与えられる方も
与える方もいつか壊れてしまうもの

いつしか我慢へと変わるもの

目に見えない、気づけない

気がついた時にはもうない

ふとした瞬間に消えている

それが優しさだ

眩し過ぎて本来の姿を見失う

そこを見ないまま飲み込まれたら
それに気付かないまま
大事な何かをなくしてしまう

予定の無い休みの前の日の夜は幸せだ。

そんな日に限って早く眠くなる。

今寝たら勿体ないと思いながら
眠気を我慢するけど、襲ってくる眠気。

頼むから、もう少し夜更かしさせてくれ。

そんな事を思いながらも
寝落ちする瞬間は本当に幸せだ。

そこに辿り着くまでは
どんなに険しい道のりなんだろうか。

辿り着いた先には何が待ち受けているのだろうか。

どこのどの生物も必死なのだろうか。


そこにいる生物も
私たちが今生きている世界を知る事はない。


だけど、一度は見てみたい。
温もりがそこに少しでもあると良いなと思う。