茜空と闇夜の斑

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8/3/2023, 11:38:36 AM


目が覚めても

気持ちは冷めなくて

今日は気が済むまで

ココで待とうと思うの



名前のある関係じゃなかったけど

共通点はこの場所しかないから



赤いテールライトが過ぎ去るのを

ちがう…

またちがう…

と数えて



その度更けていく夜が

朝へと折り返す頃には

あなたを大好きだった私を抱えて

また1日をはじめようと思うよ



[ひとでなしとロックンロールを]

8/2/2023, 1:07:50 PM

みんな心に

病を飼っていて

うまく閉じ込めている


つまるところ

私自体が歩く病室で

真っ白なカーテン

眠れない夜

染み付いた薬剤の香りを

内包している



[ニンゲンは病の器である]

8/1/2023, 12:16:11 PM


優しいカムパネルラ


尊いカムパネルラ


君の正義は鋭利で苦しい


明日、もし晴れたら


満天の星空の下


君の名前を叫んでもいいか



「なにがしあわせかわからないです。

ほんとうにどんなつらいことでも

それがただしいみちを進すすむ中でのできごとなら、

峠とうげの上りも下りも

みんなほんとうの幸福こうふくに近づく一あしずつですから」




[燈台守の核心_『銀河鉄道の夜』ジョバンニの切符の一節より]

7/31/2023, 12:11:32 PM


毎夜、羽根を失い続ける


目が覚めるたび


みすぼらしくなる心


何故、あの時


2本脚で歩く君の手をとれなかったのか



[天使の恋_だから、ひとりでいたい(何千年も君の手をまっている)]

7/30/2023, 2:39:18 PM

ノスタルジックを感じたくて

少し大げさに

ラムネ瓶を傾ける

カロン、と

ビー玉がなく


その主張に

昔飼ってた

猫の瞳を思う

宇宙の果に繋がっていそうな

澄んだ瞳は

いつだって泣きたい僕に

静かに寄り添ってくれた


にゃーん…

カロン…


[ラムネ瓶のビー玉と猫]

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