僕はこの境遇と運命を選んだ。
僕はこの外見と中身を選んだ。
僕はこの欠点と欠如を選んだ。
そうして、僕はこの世界に生まれることを選んだ。
楽に生きることを選んだのではない。
幸せを望んだのでもない。
足りない何かを見つけるために
知らない何かを知るために
僕たちはこの世界に生まれることを選んだのだ。
苦しみや悲しみの中にしか
探している答えがないことを知っていたから。
何が出来ても出来なくても
何があってもなくても
何を持っていて、何を持っていなくても
幸せな人は幸せだし
不幸な人は不幸だ
僕たちは結局
自分の中にあるものしか
感じることは出来ない
僕には
僕には出来ないことがたくさんあって
もちろん飛行機で遠いどこかへ旅することも
出来ません
でも僕はこの場所から空を見上げて
青空の中のひこうき雲を見ることが出来ます
僕はその瞬間とても幸せで
僕より優れた誰かを羨むこともないし
僕より劣った誰かを蔑むこともありません
その幸せは誰かの基準ではなく
僕自身の基準で
誰かに承認や許可を得たりすることもなく
ただそこにあるものです
幸せはいつもただそこにある瞬間であり空間です
あなたの幸せは何ですか?
そんな話を誰かとたくさんしたくなる日が
僕にはあります
それは確認ではなく共有であり
強制ではなく解放であり自由なのです
好きな人がいます
愛している人がいます
その愛情が
いつも僕を強くしてくれるのです
人が奇跡と呼ぶ裏には
途方もない努力が隠れている
奇跡とは
努力の集合体だ
努力も知らず
羨ましく思ったり、妬ましく思ったりした
運が良かっただけだなんて
陰口を言ったり、蔑んだりした
影の努力を見せなかったあの人を
今僕は心から尊敬している
そう伝えられたら良かったのにな
僕の中を過ぎて行ったあの人に