神道の考え方が好きだ。
神様は八百万ほどもいて、自然のあらゆるものに宿り、
モノや道具にもいて、さらには偉人でもなれちゃう。
やけに人間臭くて、私達が見えないところでわぁわぁと
騒ぎながら見守ってくれている。そんな存在。
それほど身近に多くいるなら、きっと私を追っかけてる
神様も1柱くらいはいるんだろう。
私の頑張りを全部見ていてくれて、あの世に行ったとき
に「よく頑張ったね」でも「楽しかったよ」でも何でも
いいから言葉をかけてくれるかも。
ここら辺は、だいぶ「夏目友人帳」っていう作品の影響
を受けている。私はあの世界が大好きだから。
それでは神様、これからもどうか見守っていて下さい。
あなた方が見てて「楽しい!」って思えるように、色々
と出会って、私らしく生きていきますので。
見えもしないし聞こえもしないけど、ずっと近くで騒いで
一緒に一喜一憂して下されば幸いです。
#3 神様へ
ベタ塗りの青空と、突き抜けるような直射日光から連想
するのはいつだって夏!じゃないかな。
単色の空はド派手でわざとらしい背景で、他のものを
引き立てるような気もするし
自分が大胆に塗りつぶされた絵の中にいるような、
くらくらした気持ちにもさせられる。
空が異常に高くて、全ての音が煩くて、でも遠くて・・・
全部あの太陽のせい!って騒いじゃうよね。
きっといつも通り春宛に速達で届くだろうから、
今のうちにアイスを買い込んでおこうかな。また、Orangestarさんの「快晴」が聴きたくなるんだろうな。
いや、そもそも受験生だから講習まみれか。
#2 快晴
ちっちゃい頃から、
お父さんの仕事の都合で海外を転々としてきた。
たくさんの出会いと別れがあって、その度に悲しかった
けど、今や本当に色んな所に友達がいる。
小学生のとき。日本とは地続きですらない場所で、
空だけはおんなじものを共有できているのだと気づいた時から、空が好きになったよ。
高校生。日本に引っ越してきて遠くの友達と同じ時間を
生きて、同じ月の話を報告しあうのが楽しかったよ。
今日の空は綺麗だなぁ、とか。月がいい感じだ、とか。
そう思った時にふと考えること。
「あの子が住んでる場所はどんな空の色してるんだろ」
「今日の天気はイギリスを思い出すなぁ」
「あの県でも月は見えるのかな」
遠くの空なんてないよ。繋がりすらない場所の景色を、
私たちは想像しようとしない。空はいちばん近くにある
「綺麗だね」って私たちが共有できるもの。
だから遠くの空なんてないよ。
#1 遠くの空へ