「泣かないよ」
だいすきだよ
ニシシって照れながら、とても嬉しそうに笑うところ。
何でもカッコよくできちゃうとこ。
かなりずぼらで面倒くさがりなところ。
本当は泣き虫なところ。
人の何倍も努力して努力して今の君がいること。
いつも僕を守ってくれてありがとう。
助けてくれてありがとう。
この感情は何だろうか。
もう泣かないから。
「怖がり」
喉の奥から何かが込み上げる。
息が詰まる。
目元が熱くなって涙が溢れて。
止められないんだ。
怖くて、そんな自分が情けなくて。
「愛と平和」
僕は鳩である。
平和や愛の象徴だと、勝手に決められた鳩である。
僕は馬鹿だけど、ちょっと誇らしい。
ちなみに、なぜ平和の象徴なのか知ってる?
くく。君は知らないのか。
僕のむかーーしの先祖がね、神様の怒りによって起こされた洪水が引くのを人間に伝えたんだ。
オリーブの小枝を銜えて、もう世界は平和だよって。
ノアって人間がちゃんと広めてくれたはず。
それと。
なんで鳩は九に鳥って書くか君は知ってる?
僕は知らない。馬鹿だから。
なんだかカラスが「自分の声も知らないのか」
なんて、ガァガァ騒がしいな。
僕は同類だと思うけど。
「たまには」
両手を合わせて、いただきますと言う。
適当に無難な服を着る。
右足から靴下を履く。
鍵を閉める。
通勤時にはお気に入りの曲を聴く。
どれも僕の日常。
たまには...たまにはいいよね。
そう思って、そっと鍵を閉めずに家を出た。
「大好きな君に」
明日は何を着よう。
お菓子とか作ったら喜ぶかな。
早く会いたいな。
ピピッピピッ
無条件反射的に手が動き、音源を叩く。
寒い。眠い。眠い。
ひとまず二度寝する。
はずだった布団から起き上がり、急いで支度する。
お菓子は昨日のうちに作っておいたから、あとはラッピングだけしなければならない。
慣れた手つきで洗顔、保湿、メイクする。
同時並行で服を着て、髪を整えていく。
最後にピアスをしてその場でくるんと一回転。
うん、ちゃんと可愛い。
ラッピングしていたらごはんが食べれなかったため、歯磨きだけ済ませて足早に玄関へ向かう。
行ってきます。