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1/9/2025, 10:35:30 PM

「星のかけら」

いやね、あなたの髪が綺麗だと思って。
腰まである長い髪の毛がするん、つややと輝く。
私の髪は、うねったりはねたりして仲が悪い。

私の髪がすてきな秘密、教えてあげよっか?
私ね、星を食べたの。
空から降ってきたお星様。
岩でできた櫛も使っているわ。

あぁ、そうなの。
はねた髪が私の心をうつすみたいに、私の髪はもさもさになった。

11/24/2024, 2:05:25 PM

「セーター」

手編みのセーターか、なんて考えてしまった。
思考0.1秒で平凡を悟り、自己嫌悪。
おっと、普通なのは責めるべきではない。

重い頭をもたげて見上げる空。
何かを成したいのに浪費してる今。
暖かいはずのセーターを通り抜ける風。

そんな私に、見てくれた君に、
いいことがあるといいな。

8/23/2024, 12:28:14 PM

「海へ」

人が集まる。
友だちと、あるいは好きな人と遊びに
走りに
日焼けを求めて
働くために人が集まる。

ゴミが流れ着く。
ポイ捨てられた
風に飛ばされた
豪雨で押し流され、全てを飲み込んだ終着点。

想いを叫ぶ。
やり切れない想い
人前で叫ぶことすらできない苦痛
激情。
溜まりきって溢れる感情

海は全てを飲み込んだ。

8/15/2024, 4:27:20 PM

「夜の海」

蒼白く光った。
ゆらゆらと引いては押すそれは、いつも見ている光景とはまるで違う、知らない世界のようだった。
これはただの赤潮。
でもいつも聞こえてくる波の音まで違って聞こえてしまう。それほどに気持ちが昂っていた。

波打ち際だけ、いつも通り。
だからちょっとだけ、その蒼色が欲しくて歩いた。
ざぶざぶざざ、歩く。
洋服が濡れる不快感。
体が強く引かれる浮遊感。高揚感。
冷たかった。
そうだこのまま死のうと思って。
何も考えずに。
何も考えないままにこれまでとこれからの全てを考えながら。
さいご、諦めきれずに諦めた

5/13/2024, 8:34:46 AM

「子供のままで」

今日が過ぎた。
明日になった。
昨日、明日と呼ばれていた それは今日になった。

そうやって、日が過ぎていく。
でも僕は時間のなかで今日も、今を暮らしている。

連続的で変化が無いように見えて、
本当は何もかも違う。

あのときのままではいられなかった。

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