「失われた時間」
今までの自分の選択の結果、今の自分が存在しているのだ。
そこに失われた時間というのは無いのでは無いだろうか。
失った・無駄にしたような時間でも、今の自分を形作るためには必要な要素だったのかもしれない。
後悔を抱えて今を生きていくしか無い。
人生は選択の連続だ。
様々な選択が、自分を形作っていく。
自分で決めたからには、どんな結果になってもそれを受け入れるしかない。
失恋を忘れるために酒に頼ったあの日々も、一生懸命野球の練習をしたのに全く目の出なかったあの学生時代も決して無駄では無い。
「子供のままでいたいなぁ。」
そう語り合った仲間は、みんな大人になった。
結婚し、子供がいる奴。夢を追って上京し、仕事を頑張っている奴。人生がうまく行かず、立ち止まってしまった奴。
いろんな奴がいる。
世間的には大人になり、大人としての役割を求められる。
各々、自分を抑えて大人を演じる日々だ。
そんな中、5年ぶりの同窓会。
懐かしい顔が集まり、昔話に花が咲く。
昔を思い出す。何でもないことで大笑いしたあの日を。
あの頃は、なぜあそこまで楽しかったのだろうか。
こういうのが良いんだよな。
子供のまま、くだらないことで大笑いしていようぜ。
どんなに歳を取っても、子供の心を持ったままで。
「愛してる。」
そう言えたらどれほどいいものか。
あの日も結局言えなかった。
フロム曰く、愛は自分の中に息づくものを他者に与えること。受動的でなく能動的なものであり、自ら踏み込んでいくものだという。
あの日、その一歩を踏み出せてたらなぁ。
そう思うけど、そこで結果が変わったとも思わない。
君と出会ったのは、それを学ぶためだったのだと思う。
君から学んだことを、他の誰かを愛するために使いたい。
ありがとう。
愛を叫ぶ。
モンシロチョウ
ヒラヒラ舞っててキレイだよね。
キレイだと思って捕まえてみる。
間近で見るとなかなかに苦手な見た目。
遠くからじゃわからないこともあるよね。
人間も同じかな。
忘れられない、いつまでも。
忘れたくない、いつまでも。
でも、どんな素敵な思い出も時間が経てば色褪せていく。
いつかは互いに新たな人に出会う。
新たな思い出で、あなたとの思い出はさらに色褪せていく。
2人では掴めなかった幸せを、お互い別々の道で掴む。
あなたが今幸せなら私も嬉しい。
でも、本当は少し悲しい。