『ゆずの香り』
湯気に乗り 香り漂う 熱流れ
お風呂の蓋を開けると
ふと 柑橘系の匂いが香って
何だろうと湯船に目を向けると
小振りな柚子が二つ
ぷかぷかと浮かんでいました
伝統とか昔ながらの和というものを
今の時代になかなか触れる機会はなく
やっていこうとする人も少ない
けど案外そういうのも悪くないと
これからも伝えていきたいと
そう思ってくれると嬉しい
年中行事は後世までも
残して行こう灯火を
『大空』
晴天の 届くことなき 大空へ
人間は飛ぶことは出来ない
だから 科学の鳥を作った
それはとても速いが
地球を破壊するかもしれない
鳥のようにと
夢をのせて大空へ飛ばした
人を乗せた飛行物体は
どこへ行くのか
飛びたいと人々が願い
思いを乗せたその鳥で
大空を駆け回り
何を得ることができたか
この大空に翼をひろげ飛んで行きたいよ
悲しみのない自由な空へ翼はためかせ行きたい
『翼をください』より
『ベルの音』
毎年の 音の響きは いつまでか
サンタクロースがいるいないとか
どうでもいいだろう
絶対にいた方が楽しいし嬉しい
間違いなく子供の頃はちゃんといたのだ
サンタは子供に夢を与える仕事だ
子供は魔法使いに夢という
魔法をかけられている
大人に来ないのは
魔法を解いてしまっているから
子供に魔法をかけるとき
サンタはベルを鳴らす
それはけして
大人には聞こえない
『寂しさ』
雪降りて 落ちて溶けてく 道の端
一人でいるのは好きなのだろうが
寂しいのは好きではないのだろう
悪いことではない
一人でいるものが皆
寂しいと思っているわけではない
複数でいるときの方が
寂しさを感じていることもある
人それぞれに寂しさを感じる場面は
違っているものだと
何が良いとか悪いとか
決めるもんではないと思う
『冬は一緒に』
雪は降る 皆で過ごせと 語ってる
家族で炬燵に入って団欒
みかんを食べて
手を繋いだときの温もりを
忘れるくらいの緊張で
手を急速に暖める