すっくと立っていたい
自分に同情を誘うのももう飽きたし
傷はだれしもあるだろう
悲しみは痛かったねと受け止めて
自分の個を恥じてもそのままで
引き受けてものを言いたい
そんなに強くないけど
ずっと杖がいるほどでもないから
一人分支えられる腕の強さがほしい
弱さを蹴飛ばせる脚の力がほしい
言い訳を言いたがる口を叱りたい
嫌われたらきっと生きにくい
媚びてもきっと生きにくい
よろけそうなとき もう一歩前にすかさず踏んで
未来に走り出す力がほしい
ふりきっていけ
ふりきっていけ
心臓の音しかしないぐらい
自分そのものになりたい
好きな本があった。好きなアーティストがいた。好きな絵があった。
先生は言った。
「好きなものを紹介すると自分を知ってもらえてとてもいいですよ。」
彼は言った。
「その本はレベルが低い。作者は勉強不足だし、考え尽くされてない。⚪︎⚪︎主義の…」
黙れと思った。
彼は言った。
「そのグループは揃っていない。何がいいのかわからない」
もう一緒に音楽番組を見るまいと思った。
好きな絵があった。もう誰にも言わなかった。
ジャッジされるのはこりごりだ。世界を汚染されていくような気がする。
心のなかには聖域がある。たやすくだれでも招いてはいけない。親しい人でさえ、時には入れてはいけない。
先生はそこまで責任をとっちゃくれない。自分自身で考えて、守らなければ護られない。
自分を守っている人のこと、私は尊重するよ。
あなたは大事だよ。軽く扱わないし、笑ったりしないよ。
あなたの聖域を荒らしたりしないし見たりしない。
深い呼吸ができる場所を、どうか持っていてください。
やりたいこと
私を活かしきりたい
生まれ持った能力すべて
惜しみなく発揮してから終わりたい
根拠はないけど どこかでは役にたつから
可能性を信じつづける
くだらないって笑われてもね
あなたは理解する頭がないだけ
扱えない無能なだけよって蹴飛ばす
だけど、むずかしいね
このままじゃ泥に埋もれたまま終わりそう
せめて蓮みたいに咲けたらな