【言葉にできない】
私は昔から自分の本当の気持ちを言葉にして誰かに相談するのが苦手だ。
自分の悩みがわからないわけじゃないがどう言葉にすればいいのか分からなくて結局自分の中にしまってしまう。
苦しいのに辛いのに自分の悩みを言葉にできないからずっと悩み続けてる
やっぱり感情とか悩みとか目に見えないものを言葉にするのは簡単なようで難しいのかもしれない。
楽しいとかそういうのだって言葉にするとやっぱりなにか違う気がして
楽しいのに・・・楽しいけど・・・なにか違う
そんな言葉にできない言葉を表現する方法を私はずっと探している
自分の本当の感情をちゃんと相手に伝えられないと悲しいから
【誰よりも、ずっと】
なんで?
貴方はあの子の手をとって歩いてるの?
なんで?
時々頬を赤らめて楽しそうに話しているの?
なんで・・・?
嗚呼なんで私がずっとずっと見てたのに一緒にいたのに
誰よりも、ずっと
【沈む夕日】
海にだんだんと沈む夕日で景色が黄金色に輝く中私はふと隣を見た。
さっきまで私の他に誰もいなかった海に面している崖の端には一人の小さな男の子?がいた。
おそらく今の時間は黄昏時なのだろう日が暮れて薄暗くなり相手の顔の見分けがつきにくい。
「あなたは誰ですか?」
「僕が見えるの!!僕ずっと言っておきたかったことがあるんだ!」
「僕が死んじゃったのはお姉ちゃんのせいじゃないよ!]
「!!」
ずっと後悔していたことがあった。
私が余計なことをしなければ弟は死なずに済んだことに・・・
ずっと謝りたかったのにどうしてだろう?
言葉が出てこない・・・
『だってそれは――――――――――――』
あたりが暗くなり黄昏時は終わった瞬間懐かしい弟の声は聞こえなくなった。
だけど私には弟が伝えようとしていたことが分かり頬に冷たいものが流れる。
だんだんと目から涙が止まらなくなり必死に手で涙をぬぐうい
嗚咽をもらしながら私はもと来た道をゆっくりと歩き出す・・・。
『だってそれは僕のためにしてくれたことなんでしょ!!』
【それでいい】
それでいい・・・それでいいんだ・・・。
君はそれでいい。
無理に変わらなくても大丈夫。
だってそれが君で僕だから
人の前で偽る君も偽善者である僕も全部、全部それが僕たちだから。
自分が今に満足しているのなら周りからなんと言われようと変わらなくていい
それでいいんだよ・・・
【エイプリール】
エイプリール・・・一日中嘘をついてもいい日
「ねえ明日隕石が降るんだって!」
「ねえ雪が3メートル積もるんだって!」
ねえ・・・
「ねえ好きだよ・・・。」
君は今日何度も聞かされてきた嘘に慣れて一旦は聞き流したようだけどだんだん意味を理解していったようで頬を赤らめていく
「それも嘘?」
と聞いてくる君に腕時計を見せ笑顔で言った。
「もうエイプリールは終わったよ!」