【今日にさよなら】
強風がふく中私は今までのことを思い出す・・・
毎日浴びせられる暴言や暴力。
そんな私を見て見ぬふりする大人。
他にもここに書ききれないぐらいあるけれどもういいや。
それも今日で終わりだから・・・
私は一歩を踏み出した。
段々と地面との距離が縮まってくる。
「今日にさよなら、明日にさよなら・・・」
???「ごめんなさい・・・もう少し早く気づいていればよかったのにごめんなさい。」
大丈夫死んだ貴方にもちゃんと味方はいたんだよ・・・。
だからこれを見ているあなたに伝えたい助けを求めても良いんだよ。
きっとあなたを助けてくれる人は必ずいるから・・・
【お気に入り】
お気に入りのものが勝手に捨てられた・・・
だけど私は悲しくもなかった・・・
きっと私にとってそれはお気に入りだと思っていたかったものだったんだ・・・
死んだ友達から貰ったものだから私の大切なものだと思いこんでいただけだった・・・
私のお気に入りは死んだ友達だけなのに・・・
今日は少しだけ部屋から出る気になって外へ出る。
母は驚いた顔をしたが笑顔で行ってらっしゃいと言って玄関まで見送ってくれた。
平日の真っ昼間だからか人通りは少なく眩しい太陽が照りつける。
何時までも部屋でうじうじしてたら死んだ友達を悲しませるだけだ。
分かっていたけど出来なかった。
あの子が死んだと自覚したくなかった。
だけど起きてしまったことはもう取り返しの付かない事実。
だから私は一歩を踏み出して歩き出す・・・。
今の私を救う事ができるお気に入りを探すために・・・。
【どこにも書けないこと】
どこにも書けないこと
それはここにはかけない・・・
だが書ける場所は心にある・・・
だからどこにも書けないことなんて私にはない・・・
【誰よりも】
誰よりも優しくて
誰よりも明るく皆を笑顔にすることができる貴方がどうして?
誰よりも辛い思いをしているの?
貴方の本当の顔私に見せてよ・・・
大丈夫きっと本当の貴方を大切に思ってくれる人はいるから・・・
世界の人口は70億人以上もいる。
合わない人がたくさん周りにいてもそれは極一部に過ぎない・・・
大丈夫きっと貴方と誰よりも仲良くしてくれる人は必ずいるから・・・
【10年後の私から届いた手紙】
「10年前の私へ
今あなたが生きているのは何百万、何億分の1の奇跡。生きていれば必ず何かが変わるそのことを忘れないで・・・
10年後の私より」
自分は恵まれていない人間だとずっと思っていた。
家では暴言、暴力が当たり前のようにあり外では嫌な顔で見られる日々。
「奇跡か・・・本当に生きてさえいれば変わるのかな・・・」
私は涙を流し呟いた。
【バレンタイン】
失敗・・・失敗・・・失敗・・・
今年もまた駄目だこんな失敗作じゃ私の気持ちは伝わらない・・・!
1年目・・・失敗
2年目・・・失敗
3年目・・・失敗
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今
20年目・・・失敗
ああ駄目だこんなんじゃ・・・もっともっとこの気持ちが伝わるように・・・
「今年もチョコはくれないのかい?」
という夫は寂しそうに笑う。
「うん。また失敗しちゃって・・・」
そう言って私はチョコを見えないように隠す。
あいつが部屋へ戻ったのを確認して作ったチョコを今年も自分で食べる。
私の憎悪や嫌悪そういった負の感情がこもった不味いチョコなので美味しいはずはないがもう慣れた。
ああ早く別れたいな・・・