いい事をしようとして行動するのは案外難しい。
でも少しでも身についていけばいいな、と思い出来るだけ行動している。
例えばエレベーターの開閉ボタン、自分が近くに居たら皆が降りるまで押しておく。
誰にもお礼を言われない時もあるけれど、1人にありがとうと言われればそれでいい。
電車の席を譲る時も勇気がいるが声をかけてありがとうと言われるととても嬉しい気分になる。
こういう些細な事を繰り返していけば、きっと自分にも返ってくると思っている。
昔おばあちゃんと遊ぶのが好きだった。
お蕎麦屋さんをしたいと言ったらチラシを細く切ってくれたり、お花屋さんをしたと言ったら折り紙を折ってくれたり。
友達と喧嘩した時に話を聞いてくれたりしたのも嬉しかった。
そういう大切な思い出が心をポカポカしてくれる。
心の灯火に上手い使い方が分からないけれど、間違ってはいないと思いつつ、思い出の話を置いておく。
昔は携帯の着信音を変えて好きな人からの連絡はすぐに分かるようにして、鳴った瞬間ドキドキした。LINEは個別に音を変えられないし、多分今の時代電話番号なんて知っている方が稀だと思う。
それでも変わらないものがある。
好きな人や気になってる人からのメールやLINEは、今も昔も変わらずすぐに開けらない。
すぐ返すと待ってたと思われるかな? なんて返答きたのかな?怖くてすぐ見られない、とか色々巡って開けない。
そんなドキドキで開けないLINEがあるのは、少しばかり心躍るよね。
僕は完璧な人間にはなれないと思っている。
成績も普通、運動神経がいい訳でもない、人間関係は良くも悪くもない。
きっと大人になっても大部分は変わらないだろう。
なら完璧になったと言えるのはいつだろう?
ふと考えた時に「死ぬ時ではないだろうか」と。
きっと死ぬ時は後悔が頭をよぎる瞬間がある、でもその時に「でも、いい人生だった」と思えたらそれは完璧な人生だったと言っていいのではないだろうか。
僕はまだまた不完全な人間のまま生きていく。
目を覚まさないその時まで。
香水って凄いと私は思う。
だってその香りを嗅いだらその場にいない人の事すら瞬時に思い出すから。
すれ違った人が知ってる香水を付けていたなら振り返ってしまうこともあるくらい。
人は香りと記憶が連動しやすいってどこかで聞いたことがあるけれど、納得出来る。
食べ物の香りでは連動なんて起きないのに、香水だと嗅いだ瞬間頭がフル回転する。
誰が付けていたか、どんな人だったか、思い出す。
それでも好きな香りを身にまといたいから、今日も今日とて手首にワンプッシュ。