『閉ざされた日記』
数十年後、この日記を見返す日は来るだろうか
その時私はどう思うだろう
こんなこともあった、あんなこともあった
沢山蘇ってくるはず
きっと忘れ去った、思い出したくもないことも
私が死んだ後はどうなるだろうか
塵となって、いつかは私がこの世に存在した事実ごと
消えてなくなってしまうだろうか
今日を振り返り、今日は20行も文字を綴った
止まらない日もあれば、
一向に文字が浮かばない日もあり、
それらも全て私の人生の1部すなわち日記である
また、何千年も後のことを考えて、
それをまた日記に綴る
何千年後の人類か、はたまた違う生物か
私の日記を見て嘲笑するだろうか
未来はこんなに稚拙ではないぞ、と
私の思い描いた未来ほど単純ではない、と
まだまだ続く私の物語すなわち日記
今日は読了してしまった2冊の本について綴り、
気づいたら枠をはみ出してしまったのである
『この世界は』
捨てられていく残飯を横目に
私は何も出来ない
豪遊している富裕層を傍目に
私は何も言うことが出来ない
私は恵まれている
恵まれているが故の罪悪感
何も出来ないちっぽけな16歳
何故この世界は平等ではないのだろう
私が罪悪感を感じる必要など本来は無いはずなのに
この世界に目を向けると
何もかも奪われた人たち
何も残せず散ってしまった人たち
神様、もしあなたが存在するのなら
この世界の全ての人に平等な幸せを与えてください
これ以上誰も苦しめないでください
『どうして』
どうして私は私に生まれてきたの
どうして私は私を選んでくれたの
ありがとう、私
私は私であることが誇りです
私が私である理由は今から考えていけばいい
きっと死ぬ間際になれば分かるはずだわ
『夢を見てたい』
まだ夢を見てたい
君との素敵な夢を
お願い、醒めないで
夢なのに感じる君の温もりを
まだ触れてたいんだ
もうすぐ瞼が動き始める
何故か予感がした
行かないで、お願い
鮮やかな君のシルエットを
まだ眺めていたいんだ
会えない君を毎日夢に見る
あと少し、あと少し我慢しなきゃ
会いたいなんて言わない
今は夢の中で十分だから
もう少し、頑張ってね
『寒さが身に染みて』
風が身体を劈く。
空気で手が悴む。
空を見上げると、高くて。
降り注ぐ雪の結晶が透き通っていた。
でも心が冷えるのは、きっと、
貴方が隣にいないから。
もし会えるなら、雪の中でも駆けつけていくのに。