『またね』

またね。
その またね は本当に来る？
私は信じてるよ。
じゃあ、またね。

『泡になりたい』

シャボン玉の泡になって、
今すぐ貴方の元へ飛んでいきたいの。

『ただいま、夏。』

クーラーの中に閉じこもってないで、外へおいで
って蝉が言うの。
だって暑いんだもん。
でも少しは外へ出なくちゃね。
ただいま、夏。
たまには帰ってくるね。

『ぬるい炭酸と無口な君』

微炭酸が好きな私。
私が夢中でお喋りしてる隣で笑ってる貴方。
気づいたら炭酸は抜けてて、常温になってた。
だって貴方、私の横顔を見つめて
炭酸なんて放ったらかしなんだもの。
抜けた炭酸は貴方と過ごした時間の証拠。
…やっぱり、炭酸は抜けた方が美味しい。

『波にさらわれた手紙』

砂浜に描いた愛の言葉は

とっくに波にさらわれて

結局貴方に届かぬまま

未だに太平洋を漂っているのでしょう