『空はこんなにも』

今日の空は私の心を反映しているようで

暗く淀んで雫が滴っている

大雨でも快晴でもない中途半端な小雨が

どうも今は私に同情してくれているみたいで

心地が良かったりする

『子供の頃の夢』

ずっと空を飛んでみたかった。
鳥のように大空を駆けたかった。
叶うといいなぁ、私の子供の頃の夢。
何十年後になるかわからないけど、
未来の私、叶えてあげてね。

『どこにも行かないで』

私を置いてどこにも行かないで

私の知らない世界に行かないで

既に貴方は私を置いてどこかへ行っているのに

今更引き留めたところでもう遅いのよね

でもここから先はどこにも行かないで

私の傍で私だけを見ていて欲しいの

私とだけ笑って欲しいの

『君の背中を追って』

貴方の背中を追って
駆け出す午後6時10分
最終下校を少し過ぎた時間に貴方は
大股で帰るのを私は知っています
偶然を装って背中を追うのは何度目でしょう

｢今帰りですか？奇遇ですね｣

故意に貴方と歩く帰路は
恋に焦がれている私の恋路のように
あつくて美しかったのです

『好き、嫌い、』

貴方が好き、 だけど嫌い
ツンデレとかじゃなく、シンプルに。

貴方の声が好き
笑顔が好き
目尻の皺が好き
笑った時の肩の震えが好き
私の話を聞く時の相槌が好き
寂しそうな横顔が好き
長い睫毛が好き
黒板に書く字が好き
私と話す時の目が好き
運転中の右腕が好き

私の気持ちに気づかない貴方が嫌い
あの子と話す貴方が嫌い
私以外に笑いかけるその顔は大嫌い

でも好き
大好き
愛してる
貴方の存在を。

だからずっとそのままでいてね
出来れば私の気持ちには気づいて、
私だけに笑ってね