ストック1

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11/10/2025, 11:18:50 AM

最近、どうにも寂しくて
何が寂しいって、あれだよ
口寂しいんだよ
食事は朝昼夜としっかり食べてる
適当なものになりがちな朝食も、前日に用意して、翌日には大した手間なくすぐ食べられるようにしてるから、他の時間に引けを取らない量は食べているはずだ
にもかかわらず、10時頃と15時頃、20時頃になると間食をしたくなってしまう
ポテトチップスを食べたり
準チョコレートを食べたり
コーンスナックを食べたり
当然のことながら1日3食しっかり食べて、1日3回の間食までしたら間違いなく健康に悪いはずだ
けっこう間食もがっつりいってる
非常によくない
しかしそれでも、止めることができない
原因は不明
こういう場合はたいていストレスのせいだけど、思い当たるフシはない
なぜこんなに食べたいんだろうね
あぁ、今もまた食べたくなってきた
ダメだ、我慢できない
ちょっとまた菓子でも食べよう
んん?
なんだか急に体が重くなったような……
なにかおかしいぞ
鏡は……
なんだこれは
この化物が僕だっていうのか……?
なんなんだこの姿は
いや、そんなことはどうでもいい
菓子を食べるのだった
口寂しい、口寂しい
ああ、まだ足りない
もっと、もっともっと食べないと
口寂しい、口寂しい


妖怪 くちさびし
この妖怪はいくら食べても腹が満たされることはなく、いくらでも食べられる
常に口寂しく、食べ物を食べずにはいられない性質
人間がこの妖怪に変化する場合がごく稀にあるが、原因は不明

11/9/2025, 12:30:26 PM

私の存在が巨大な意思の一部になりかけている
心の境界線も曖昧になりつつある
私のものではない思考が私の頭に入って来ており、おそらく私の思考も巨大な意思へと流入していることだろう
恐怖はない
むしろ今、心を支配するのは安心感だ
私の意識は消失するのではなく、融合するだけ
孤独な人生を送ってきた
ずっと、仲間を求めていた
だが私は、他人とうまく付き合うことができない
そして、私に合わせられる者などいなかったのだ
しかし、この巨大な意思の流れの中に自分の意思が混ざり、ひとつとなれば、もう孤独ではなくなる
そうすることで、私の心は初めて満たされるのだろう
私のこの肉体も、溶け込んだ意思に相応しい姿となる
もはや境界線は失われた
私に新たな感情が芽生える
彼の孤独はこれで癒えたのだ
彼もすでに私である
彼(私)が満たされたのは喜ばしいことだ
ともに歩もう
この巨大な意思の中で

11/8/2025, 11:30:57 AM

だいじなもの
「透明な羽根」
白炎の魔竜から落ちた羽根
手に取ると心を震わすほどの圧を感じる


ゲーム開始時から持ってるアイテム
使いどころが訪れなかったよ
楽しみにしてたんだけどなぁ、白炎の魔竜とのレイドバトル
ストーリーに出てきた時はかっこよかったし、戦う日を考えてワクワクしてたのに
俺は面白いと思ったんだけど、ウケが悪かったか
サービス開始から一年ちょっと
満足いただけるサービスを続けることが困難になったらしく、終了を決定
ここから残りわずかではありますが、完結に向けて色々やるらしい
悲しいなー
なんだかんだ、キャラにも愛着があっただけに
これが俺にとって微妙な出来なら、しょうがないねで済むけど、ハマっちゃったから
ただ、大多数のプレイヤーの感覚とはズレてたんだろうな、この結果を見るに
せめて透明な羽根の伏線を無理矢理にでも消化してほしい
白炎の魔竜かっこいいんだもん


とか言ってたら
戦うことは叶わなかったけど、最終戦で透明な羽根によって白炎の魔竜が馳せ参じ、主人公とともにラスボスと戦う展開になった
かっけー!
まさか味方として共闘してくれるとは思わなかった!
ラスボス戦はイベント戦扱いで、ほぼ勝ちが確定してる内容なんだけどね
それでも
いや、だからこそ白炎の魔竜のかっこよさと熱い展開が成立すると言える
最後の最後にいいもの見せてもらったな
もっと続いていたら白炎の魔竜のかっこいいところ、もっとたくさん見られたんだろうな
でもそんなことを言ってても仕方ない
また面白そうなゲームを探すとしよう
似たような世界観のやつがいいな
しばらくはロスが続きそうだ

11/7/2025, 10:30:28 AM

灯火を囲んで、みんなで手を繋いで、回る回る
変な言葉を発しながら回る回る
キュインキュインという怪しげな音をスピーカーから流して回る回る
勘弁してくれ
こんなわけのわからない儀式、もう終わらせてくれ
こんなバカみたいなこと、俺はやりたくないんだ
いや、俺だけじゃない
みんな心はひとつのはずだ
本気でやってる奴なんて誰もいないんだ
そして、誰も本気でやってる奴がいるなんて思ってないんだ
ただ、誰も望まない同調圧力に屈せざるを得ない
全員がやめようと言えば、すぐにでもやめられるはず
しかし、ひとりで言うのは勇気が必要になる
たとえ、誰ひとりとして真剣にやっている者がいなくても、だ
誰かがやろうと言い出した
なんでそんなアホなことを言い出したのかは、覚えていない
ただ、全員気がちっちゃく、拒否や否定が苦手な人間だったために、止める者がおらず、結果今に至る
俺もその一人だ
さて、俺たちはここでいったい何をしているのか
それは……UFOを呼ぼうとしているのだ
さっきから回り続けているが、一向にUFOなど現れない
それはそうだ
仮に宇宙人が地球を観察しているとしても、こんな適当に考えた呼び出しで来てくれるはずがない
はたから見たら狂った集団
しかしその実、ただ気が弱くて言い出せない臆病者の集まりだ
ああ、いつまで続くのだろう
この虚しい謎儀式は
夜も遅いし、さっさと帰りたいな
でもこの調子じゃあ今日中には無理だろうな

11/6/2025, 11:11:01 AM

「冬支度はもう済んでるぜ!」

そう言いながら、彼の服装は半袖短パン
さらに、彼の所有している服も全て半袖短パンのみで構成されている
ではなぜ冬支度が済んでいるなどと、胸を張って、自信満々にいえるのだろうか
その秘密は彼自身の身体にある
膨れ上がった筋肉
彼は、冬に備えて筋トレのメニューを強化していたのだ
それにより筋肉量は増加
肉体は夏場よりも鍛えられたのだ
長袖?
長ズボン?
コート?
マフラー?
カイロ?
そんなものは彼には必要ない
筋肉
筋肉さえあれば、寒さなど感じないのだ
筋肉こそ最強の冬服である
エアコン?
ストーブ?
オイルヒーター?
暖炉?
床暖房?
そんなものは彼には不要だ
筋肉
筋肉さえあれば、暖かさを感じるのだ
筋肉こそ最強の暖房である
来たる冬、どれだけ気温が低くなろうとも
来たる冬、どれほど雨や雪が降ろうとも
彼には文字通り、筋肉がついている
筋肉はいつでも、彼とともにあるのだ
しかしそれとは関係なく、インフルエンザにはかかった
いかに筋肉を鍛えようと、ウイルスには感染するし発症する時は発症するのだ

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