夏の奴、いつまでも居座りおって
迷惑なことこの上ない
だがようやく帰っていった
そろそろ秋の奴が来る頃か
夏がいつまでもいるもんだから
大幅に遅れてしまっているな
おっ、どうやら来たようだ
ん?お前は冬じゃないか
まだ来るには早いぞ
秋が先なんだから順番は守れ
は?秋はもう来て帰っていった?
おいおい、私は見かけていないぞ
たしかに私は最近は少しボーッとしていたが
本当に来ていたのか?
そうなのか?
で、早々に去っていったと?
なんてことだ挨拶しそびれた
もう冬の出番が回ってきてしまったのか
うーむ、去年もあまり長くは会えなかったし
非常に残念だ
ああ、すまんすまん
お前を招く準備は急いでしておくよ
また忙しくなるな
ん!?
応援ありがとうございました!?
先生の次回作にご期待下さい!?
ちょっと待って、終わるの?
終わってしまうの?
あんなに面白いのに終わるのか!?
いやいやいや、おかしいでしょ
読み切りの時は高評価だったじゃん
これが評価されないなんて世の中間違ってるよ
まだまだ終わらせないで
もっと読んでいたいし
この先も楽しみにしていたのに
正直、ちょっと危ないかなとは思ってたけど
今ここで終わるとは予想だにしてないよ
この悲しみをどう癒やせばいいのか
うわぁ……
……一週間後
巨弾新連載?
あれを超えるとは思えないな
まあ、一応見てみるか
……なにこれ面白い
絶対読み続けるしアンケートにもタイトルを書く!
今度こそは終わらせないで!
できることは何でもするから!
本気で応援するぞー!
料理は愛情を込めると美味しくなるらしい
私はそんなことを考えたことがなかったが
そうなのだと友人の楠本君が言っていた
楠本君は、愛情は魔法なのだ
愛情という調味料は
どんなものでも美味しい味にすると語った
私は楠本君に言った
それはきっと愛情を持つ人が
相手に美味しいものを食べてほしいと思うことで
ひとつひとつの工程が丁寧になり
それで美味しくなるのだろう
楠本君は確かにそうかもしれないと言い
愛情が美味しくする努力を生むということか
と、納得したようだった
熱意で能力は上がらないという考えもあるが
私と楠本君は、熱意で能力の限界は上がらないが
持っている能力を最大限引き出す助けにはなる
という考えを持っている
つまり、愛情という熱意が
料理に対する実力を余すことなく引き出すのだ
まあ、私も楠本くんも
普段料理はしないし、詳しくもないのだが
この作品は面白い
しかしまだ見始めたばかりなので
そこまでハマっているわけではない
本当に面白いかどうかも
もう少し続きを見ないと判断できないが
それでも、好みであることに違いはないし
これは自分が気に入るタイプの作品だ
たぶん、ここからつまらなくなることはない
今はまだハマりきっていなくとも
すぐにハマるだろう
一方で、すでにこの作品が好きではあるが
まだ強い熱意を持っているわけではない
言うなれば、微熱を帯びている状態だ
これからどのように自分の熱量が上がっていくか
楽しみである
私は吸血鬼だ
夜しか活動できない
太陽の下では私は灰になる
そう思ってました
それが吸血鬼界、人間界の常識でした
なんか、普通に出られるらしいよ
太陽の下でも全然、なんの問題もないって
でもこれには条件があって、
人間の血をたくさん飲まないことだってさ
余裕じゃないか
我々、別に飲めるだけで、
進んで飲みたいかって言うと、
あんな鉄の味、不味くて飲みたくないし、
栄養補給とかも、
人間と同じ食事で十分生きていけるし、
そのほうが美味しいし、
まったくストレスはない
人の血と吸血鬼の体内の成分が混ざると、
太陽の光で超反応を起こし、灰になるらしいが、
私は生まれてこの方、
人の血なんてゴクゴク飲んだことはない
ちょっと舌で試しに舐めたことはあるけどね
現代の吸血鬼は、人の血を飲まない
昔はなんか変な慣習で、
人の血を飲んでこそ吸血鬼だ!
みたいな文化だったらしいけど、
不味いのを我慢できなくなったのか、
それもいつしか廃れ、
飲む者は誰もいなくなっていた
というわけで、我々吸血鬼は、
初めて真っ昼間の外出に繰り出したのだ
灰にはならなかった
あーなんか、街が輝いてるな
こんなにキレイな景色なのか、昼の街
これからは人間にあわせて、
昼夜を逆転させて活動するとしよう
あっ、オンラインゲームのオフ会、
昼間から参加できるぞ
やったね!