本当に青くて綺麗だ
このどこまでも続く青い空は
果てしなく広がっている
そんな風に、思いを馳せていたのだが、
なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ
さっきまで快晴と言っても
過言ではない空だったのに
一気に曇天
一面が雲に覆い尽くされている
とうとう雨まで降ってきた
気まぐれな空模様だな
さすがは秋の空
それとも、ずっと見つめて
青空について考えていたから、
空が恥ずかしがって雲に隠れたのかな?
……ああ、今だいぶアレなことを考えてしまった
我ながら恐ろしい
本当に恥ずかしいのは空ではなく
自分のほうだったようだ
衣替え
それは、気候とのチキンレース
一日涼しくなったからといって、
すぐさま衣替えするなど悪手
確実に再び気温は暑くなるのだ
せっかくしまった夏物を
また引っ張り出したくなければ、
天気予報を見ながら、
同時に自分の勘を研ぎ澄ませ、
慎重に検討することが大事だ
暑さが本当に終わる時と、
冬に向けて涼しさが持続する時の境目を見切り、
衣替えを本格的に実行する
気候が安定しない昨今、
成功させるのは至難の業だが、
制した時には気候と同様、
爽やかな気分になれることだろう
声が枯れるまで
何かを叫んだことはあるだろうか
僕にはない
というか、生まれてこの方、
声が枯れたことがない
自分のガラガラに変化した声を
一度も聞いていないのだ
ちょっと興味があったので、
バカすぎると自覚しつつ、
頑張って枯らしてみようと思った
とりあえず防音の部屋で
大きな声を出しまくった
大声で叫んだり、
大声で好きな歌をいくつも歌ったり
なんだか謎の気持ちよさを感じたが、
すぐに精神的な疲労がのしかかってきて、
やる気をなくしてしまった
わざと声を枯らすのは難しい
そんなことを考えて諦めた翌日
喉風邪をひいた僕は、
強制的に生まれて初めての
自分のガラガラ声を聞くこととなった
うん、実際聞いてみると、
特に面白くもなんともない
というか早く治したい、つらい
何かを始めるというのは
いつもドキドキするものだ
期待に不安が混じり
最初の一歩を躊躇することもある
踏み出した先で
新しい景色を見ることができると
頭ではわかっていても
なかなか自分を動かすことができない
その一歩には勇気が必要だ
勇気さえあれば踏み出せる
そしてその一歩は一人で踏み出す必要はない
勇気を出すために力を借りられるのなら
頼ることも大事だろう
一人では見られない景色も
仲間がいれば見られるかもしれない
街を歩きながら、
様々な人たちとすれ違う
もちろん話したことはないし、
どんな人かもわからない
すれ違いながらふと思う
この人たちには、
それぞれの生活があって
それぞれのやりたいことがあって
それぞれの人生があるのだ
自分には大層なことをする力はないけれど、
この人たちがもし、
今とても不幸だとしても、
この先幸せになれるよう願う
今幸せだとしたら、
その幸せがいつまでも続くよう願う