獲物に狙いを定める獣のように
鋭い眼差しでボールを追う
時折コート全体を見ながら
しかしボールの位置は常に把握する
目まぐるしく変わる展開の中
戦況を正しく理解するのは難しい
気を抜けばボールを見失うし
ボールに気を取られれば
他の選手の動きがわからなくなる
両方に気を配らなければ
全体像は見えてこない
集中しながらよく目を凝らさなければ
あっという間に置いていかれる
素人にとってはバスケを観客として楽しむのも
意外と大変だ
高く高くどこまでも昇ってゆく
目指す景色へたどり着くため
ひたすら上へ昇ってゆく
たまに落ちることがあっても
より高くへ昇るため
見たい景色を見るため
時には落ちることも必要かもしれない
そう思いながら
何度でもまた昇ってゆく
きっとたどり着けると信じて
高く高くどこまでも昇ってゆく
いい歳して何をはしゃいでいるのかって?
はしゃぐのに歳は関係ないんだなぁ
青年だろうと中年だろうと老年だろうと、
心揺さぶられたら子供のようにはしゃいで喜ぶ
テンションを上げていく
そうして楽しんだほうが、
変に気取って自分を抑えるより、
断然お得な人生を歩んでいると個人的には思うね
まあ恥ずかしいと思うなら、
無理してはしゃぐ必要はないけどね
ただ、他の誰かがはしゃいでるのは、
周りに迷惑かけてない限り、
温かく見守ってやってくれ
子供のようにはしゃぐってことは、
それだけ人生を謳歌してるってことなんだから
放課後、何をするか?
当然帰宅だ
なぜなら僕達は帰宅部だからだ
家に帰ってから、友達と遊ぶ
それこそが僕達の青春だ
部活に打ち込む青春に憧れる人も多いだろう
青春といえば仲間とともになにかをやり遂げる
そんなイメージの人はかなりの数いるはずだ
そして遊ぶだけの放課後がもったいない
青春を無駄にしていると考える人もいるかもしれない
しかし僕は青春というのは、
友達と過ごす時間を思い切り楽しむことだと、
そう思っている
必死になってなにかに打ち込まなくとも、
なにかをやり遂げようとみんなで頑張らなくても、
自分たちが心の底から楽しく過ごし、
いい思い出になればそれは間違いなく、
青春を満喫したことになるのだと思う
帰宅部には帰宅部の青春があるのだ
学校へ行き、友達とくだらない話をし、
勉強して、帰宅して、友達と遊ぶ
それが僕達の輝く青春だ
カーテンを貫いて光が差す
その控えめだが存在感ある明るさが、
朝が来たのだと告げる
カーテンと部屋を覆うように光が照らす
カーテンに遮られてなお強い輝きで、
昼間であると知らせる
カーテンが朱い光に染まる
仄暗さの中の確かなその色は、
夕方になったことを教えてくれる
カーテンには外からの光はもう通らない
光と音の止んだ暗い静寂
それは、夜が訪れたのだと語りかけてくる
時間が進むごとに、
カーテンは光によって様々に表情を変える
たとえカーテンを閉め切った部屋でも、
光はカーテンを通り、時を感じさせる