この世には同じものがたくさんある
あたりを見回して目に付くものが
この世界に全部でいくつあるか
数える気も起こらないほどたくさんある
箸にしても
鞄にしても
スマホにしても
同じものは数え切れないほど存在する
しかし、本当にそれは同じものなのか
作りや見た目は同じでも
それぞれ、所有している人も
手に入れた時期も
使い方も違うだろう
同じ姿のものがたくさんあるとしても
それそのものは世界にひとつだけしか無いのだ
物がそうであるように
人も
たとえ正確にコピーされた人間がいたとしても
後にも先にもこの世界にその人は一人しかいない
この世界に、全く同じものはないのだろう
胸の鼓動が激しい
この鼓動の理由はどこからくるのか
それは今からバンジージャンプをする恐怖からなのか
このあと君に告白する緊張からなのか
両方かもしれない
このバンジーは自分を奮い立たせるためのものだ
君に告白する勇気を出すために、
恐怖や不安、緊張を乗り越える強さを試すのだ
結果がどうだろうと、
告白しないまま諦めたら後悔しか残らない
後悔しないために、勇気を出せるように僕は跳ぶ
鼓動が早くなるのを感じながら、
スタッフに行くと伝え、
カウントダウンにあわせて思い切り跳んだ
きっと僕はこのあと、もっと緊張するんだろうな
そんなことを考えながらバンジーを終える
君がなんて答えるかはわからないけれど、
告白する勇気は手に入れた
僕の迷いは晴れ、決意を胸に、君のもとへ向かう
今、私は楽しい
今、私は喜んでいる
今、私は嬉しい
まるで踊るように、心が激しく動いている
こんなに心が軽やかなのは初めてだ
私の心はしがらみから解放される
優しく緩やかな風が吹き、
その気持ちよさの中で心は躍り、踊っているのだ
私は楽しさを、喜びを、嬉しさを、全力で噛みしめる
今この瞬間、私はとても幸せだった
始まりの時を告げるため鐘が鳴る
大きな音が周囲に響く
皆はその鐘を合図とし
熱狂に包まれる
踊りながら行進する人々と
張り子のドラゴンを見て
皆の熱狂はさらに高まり
声援が飛び交う
今日は祭りだ
街なかを進むドラゴンはその迫力で
そして踊る人々は軽やかパフォーマンスで
我々を高揚させてくれる
この街で毎年開かれる祭り
毎年大勢の人がこれを目当てに訪れる
祭りはまだ始まったばかりだ
祭りを執り行う人々も
それを見る人々も
毎年この祭りに関わる人たちは
皆全力で楽しみ
そして盛り上げるのだ
貝殻というと真っ先に
砂浜で埋れかかったものや
アクセサリーとかに使われている姿を想像するけど
たぶん、ほとんどの人は
貝を調理して中身を食べたあとのそれを
貝殻という言葉を聞いて最初に想像しないだろう
だって食べる中身がメインなわけだし
残った殻は用が済んだあとのものなわけだし
かく言う私も貝殻と聞いて
食べたあとの貝は想像しないわけだけど
砂浜で埋れかかったものを想像するわけだけど
中身を食べたあとの貝を想像する人は
他人が思いもよらない
おもしろい発想とかができそうな
そんな気がする
ただの勝手なイメージだけどね