手を繋いでくれて、ありがとう
あのときに君が繋いでくれた手の温かさが、今でも俺を支えてくれている
こうして違う道を選んで歩いて
君の顔も、君の声も
もう思い出せないくらい時間が経ってるけど
でも、それでも
繋いでくれた左手の感覚だけは今でも確かに覚えてる
それがあるから俺は大丈夫
だから君は、確り手を繋いでくれる人と幸せになってね
本当にありがとう、感謝してる
「泣かないで」
「泣くんじゃない」
何度自分に言い聞かせてきたか
そのたびに何度心が砕けてきたか
どんなに泣きたくても、自分なりに頑張ってきたんだ
辛くても頑張って笑ってきた
そのたびに、心がギリギリと擦り切れる音がしていたんだ
誰かにその頑張りを褒めてもらいたい訳じゃない
認めてもらえることを外部に求めたい訳じゃない
ならばせめてこれからは
自分だけは心の中だけでもツラいときは
「泣かないで」ではなく
「泣いても大丈夫なんだ」と伝えよう
冬になったら思い出す
君と言葉を交わした最後の季節だ
もう振り返って懐かしむこともなく
記憶と想い出も薄れてきた
それでも
君が僕にくれた言葉や思いは魂が覚えてる
それを冬の冷たさが思い出させてくれる
ありがとうね
別れ際に
最後に貴女と交わした言葉は今でも覚えている
「もしいつか、今の君みたいに困った人を見かけたら力になってあげてね」
あの日からどれくらいたったんだっけか?
貴女の笑顔も手のひらの温かさも、時間が押し流してくれたおかげで、思い出すこともなくなってきた
もう、どんな顔もだったかも覚えてない
けれども、あの時の言葉だけは今でも覚えてる
それがいまの俺を支えてくれているんだ
ありがとう
大切なことを伝えてくれた、貴女のキモチが今なら少しは分かるようになったよ
本当にありがとう
〜別れ際に〜
自分の心の声に耳を傾けるんだ
「自分はどうしたい?」
嫌だな、困ったなあって感じたとき
そういうときは自分の心の声を聴くんだ
思い出して、なぜ自分がその選択をしたか
自分がやりたかったことはなんなのか
その答えは心が知っているから
〜声が聞こえる〜