〈星を追いかけて〉

部屋の片付けをしていると、中学生の時に使っていた手帳が出てきた。
懐かしいな、とそっと1ページ目を開いてみる。
一番上に大きく「私の夢」と書かれてあった。
その下には夢が箇条書きでびっしりと並んでいる。
忘れかけていた目標の数々。
ふと、箇条書きの左の記号が丸ではなく、星型になっているのに気がついた。

夢は星のように輝いているのかもしれない。
そして、それを達成するごとに自分も星のように輝けるようになるのかもしれない。
手帳に書かれている夢を追いかけ、全部達成すれば
星の集まりである銀河みたいな人間になれるのだろうか。

とりあえず、まずは星の一つ、「予習復習が徹底できる高校生になりたい」を追いかけてみようかな。
問題集を開き、シャーペンを握った。