あたたかいところに
いてほしい

目が覚めたとき

まぶしさに
目を細めてほしい

ひかりを
恨まないで済むような朝を

あたらしい
一年の

はじまりと
つづき

変わらないものはない　

湖が枯れたとき
音は砂に抱かれ
鼓動だけをのこした

動けなくなった
からだ
月に照らされて

影がゆらり
凛と尻尾を揺らし

星の砂浜

てんてんと
足跡を記した

滔々と流れる
川への憧れを
そっと　口ずさみ

やがて浮かび上がる
朝焼けへと

ほどけて

ほどけて

凍えることを知ってる

震えること　わかってる


まるで無重力のなかを
美しくおどる
あなたに

ひとめ会いたくて

白さに眠る
夢の中に今日も

世界の音を消して

（雪を待つ）

心と心

と聞いて湧きあがる
私の中の抵抗

点と点
結ぶみたいに
まっすぐ
繋げられたなら


【心と心】