私の当たり前は人の当たり前で、
人の当たり前は私の当たり前じゃない。
この世に《当たり前》はいくつも存在する。
人の数だけ《当たり前》がある。
《当たり前》は誰かが作った言葉で、
人を貶す言葉にも使えるし、
人の反感を買う言葉にも使えてしまう。
人間は《当たり前》という言葉が好きで、
自分の《当たり前》を他人に押し付けている。
押し付けて押し付けて押し付けて、
その人を壊す。言葉は危なく、
人を殺める凶器にもなる。
人間はその言葉の意味を理解せずに人を傷つける。
言葉は、人とのコミュニケーション能力を高めることで、
他人を貶して否定する能力を高めることじゃない…とか、なんとかこんとか…。
詰め込みすぎた…笑
84テーマ【私の当たり前】
ここ最近ずっと大雨で、
元気もないし外に出る気力も湧かない。
また雨は止まないまま、
日が暮れ夜が訪れる。
会社に用があったのを思い出して、
急いで車に駆け込む。
真っ暗な夜の街に響くは雨(あま)の音。
雨(あめ)によって街の明かりは揺れている。
音によって車の音が聞こえない。
いつも遠くまで見渡せるのに、
今日は雨に遮られ、
遠くの街の明かりが揺れ、車が止まる。
晴れの夜の街は美しいが、
雨の夜の街がどんよりと色褪せている。
今週末には晴れるという。
それまでの辛抱だ。
みんな雨夜を満喫しよう。
83テーマ【街の明かり】
僕の七夕の願い事は、君と話すこと。
君とは授業以外話したことないからさ。
君は毎日忙しそうで、僕なんかが話しかけてもいいのかは分からない。
だけど、自分の子持ちに嘘はつきたくないからさ。
「あ、あのっ、!!」
「なにかしら?」
「時間がある時、図書館で勉強教えてくださいっ!」
「…いいわよ。連絡取り合いたいからスマホを貸してくださる?」
「え、あ、はい!!」
「はい、どうぞ?」
「あ、ありがとうございます!!」
君と連絡先を交換した日から、毎日連絡を取りあっているよね。
君は僕のメッセージに既読をつけるのが早くて、返信も早い。
僕の連絡を待ち遠しく待っているのかな…なんてね。
今度、二人とも休みの日があったから、図書館で勉強会をするんだ。
夏休みに入って一週間。
夏祭りが近づいてきた。
たくさん話すようになって一ヶ月しか経つ。
夏祭りの日、僕は君に告白をするんだ。
君はなんて言ってくれるかな。
82テーマ【七夕】
パソコンに向かうのを辞めて、星空を眺める。
上には満天の星空があって、奥の方には市街地が。
北斗七星に、大三角、。
空気が澄んでいて星一つずつがハッキリと目に映る。
この星空を君も見ているのかな。
そう思うとやる気が湧いてきた。
「君に会いに行く為だけに頑張るよ。」
81テーマ【星空】
神様だけが知っている
この世界は 嘘でできていることを
神様だけが知っている
毎晩好きな子への 告白の練習を
壁に向かってしていることを
神様だけが知っている
家族にさえも 仮面を被っていることを
神様だけが知っている
神様は人間を 操作することが楽しいことを
神様だけは知らない
人間はみな 神様に嘘をついていることを
80テーマ【神様だけが知っている】