七紫

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6/24/2023, 11:35:21 AM

1年後、私は死んでいる。
この世にはいない。

はずだった。

あの先生が私を生かした。
死にたかった私を。
生かしてしまった。
その罪は重いですよ、先生。

「また私のせいなんですか?」

先生が話しかけてくる。
だけど私は答えない。

「私のせいなの?答えなさい。」
「、貴方のせいですよ。私は死にたかった。貴方が勝手に私を生かせた。」
「家族が居ないから?死にたかったの?」
「、、それもある。」
「じゃあ私の家族になってよ。」
「意味分かんない。出てってよ。」
「はいはい。また来るよ。」

もう来なくていいのに。
でもそれは出来ない。
ここは病院で、私は身動きができない。
必ず誰かに監視されている。

もう私の逃げ場は無いのか。

「あ、さっき言い忘れたけど、もう院長には言ってあるよ。」
「、はぁ?」
「じゃね。」

ほんとに意味がわかんない。
あの先生の思考回路は。


74テーマ【1年後】

6/22/2023, 3:58:34 PM

日常。
そんなものは、すぐ簡単に壊れてゆく。
前までは私の方が愛されていたのに。
前までは、私の方が優先だったのに。
あの子が王族の血筋だって分かった途端、「私たちが大切に育ててきました」なんて、いい顔をする。
こんな日常、すぐ壊れてしまえばいおのに。
元の日常に戻れ、なんて言わないから。
早く戻って、前までの日常に。

私がこんなに願っても、あなた達は変えてくれないものね。




73テーマ【日常】

6/21/2023, 10:16:48 AM

《あなたの好きな色は?》
〈僕は白!だって何色とでも混ざることができるから!〉
[私は青!名前も空だし、青い空も好きだから!]
〔ぼ、僕は、、黒、かな、。黒は、僕を影にしてくれる色だから、。〕
[何よそれ〜!]
『私は…赤が好き。どんな時もそばに居てくれるから。』
「俺は…透明。一色に染まることも無く、ただ一人で強く立ってるから。」
〔透明って色なのかな、、〕


《あなたの嫌いな色は?》
〈僕はないよ!全部が好きだから!〉
「それはずるい気がするけどな。」
[私は茶色かな、。なんか、やだ。]
〈なんかやだは…理由にならないと思うけど。〉
〔ぼ、僕は、…僕は、、白。明るいし、目が痛くなっちゃうから、。〕
[単に目が悪いだけでしょ?]
『私は……透明。何色にも染まれなくて独りぼっちだから。』
「俺は黒。何色も黒に染めちゃう嫌いな色。暗いところはもっと嫌い。」
《最後の僕ちゃん。それはただのビビりでしょ。》
「ビビりじゃねーし!!!」




  《これはある小学校の
   図工クラブの子供たちの会話です。
   あなたは何色が好きで、
   何色が嫌いですか?
   私は…__が好きで、空が嫌いね。》





72テーマ【好きな色】

6/17/2023, 2:11:07 PM

未来 とはなんだろう
君が進むべき「道」?
君の夢が叶うであろう「道」?
君と誰かの恋が叶う「道」?

正解はないよ
君が選ぶんだ
でも 失態はしないでね
失敗はいいよ
たくさんしな!
たくさん たくさん たくさんしちゃえ!
失敗の数ほど君は前に進める
成功ばかりが真実ぢゃない
失敗は悪いことじゃない


綺麗事なんて聞かなくていいんだ
君のあるがままに進めばいい



71テーマ【未来】

6/17/2023, 8:12:17 AM

1年前、俺は殺された。
それからずっとこの世を彷徨っている。
最近、家族に会った。
元気そうでよかったよ。
俺はある子を愛していたんだ。
その子は他の男の人と歩いているところを見たよ。
元気そうで、楽しそうで良かった。
いつから付き合い始めたのかな。
俺のことは忘れてないかな。
あ、でも幸せになって欲しいから、俺のことは忘れてね。

もう俺には思い残すことなどないよ。
それじゃあね、世界。
上から見守ってるからね。

お元気で。



70テーマ【1年前】

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