君と好きな本が一緒だった日から
僕はずっと図書館に通い続けているよ
君とクラスが離れても
君と話す回数が少なくなっても
君とまた話せることを祈りながら
君と交わしたあの言葉を心の中に秘めながら
毎日君のいない僕ひとりぼっちの静かな図書館で
君と意気投合したあの時の本を一人読むんだ
69テーマ【好きな本】
あいまいだ。
今日も空模様はあいまいだ。
ハッキリともしないし
どよーんと暗くなる訳でもない。
"あいまいな空"。
それは僕の心の色みたいだ。
ハッキリしない心。
ドヨーンと暗い心。
そのどっちかに行きたい
僕の心の眼差しは変わっているのだろうか。
どっちみち…僕はずっとこの空の下で暮らすことになる。
だから不満も何も無い。
68テーマ【あいまいな空】
67【街】
街の灯りは消え始める。
暗くなり空が黒一面に染まる。
でも一つだけ灯っている場所がある。
それは…ある街の公園。
その公園は人があまりよってこない公園。
だからこそ と町長が付けたらしい。
迷い人が来ても怖くならないように との思いを込めているという噂も。
事実かどうかはあなたが行ってみてください。
夜中 明かりが灯されている場所へ。
そこはもしかしたら あの世への入口かもしれませんね。
朝日の温もり
夕日の冷たさ
夜中の寒さ
昼の温かさ
春はあけぼの
夏は夜
秋は夕暮れ
冬はつとめて
自分は悪意
他人は善意
僕は思い
私は重い
儂は軽い
妾は想い
彼は米亻
來は氵去
(なんだこれ) 66
世界の終わり。
ノストラダムスの大予言。
〈1999年、人類はほろびる。〉
と予言したのは、今から400年以上前、フランスに住むノストラダムスという人。
実際、人類はほろびなかった。
でも二人、実際に天に召された人が居る。
この予言を聞いて、「みんなと一緒に消えるより、先に消えていた方がマシ」と考えた人がいたのだ。
6月28日。1時28分。
二人は廃ビルに囲まれた路地で見つかった。
二人強く手を繋ぎ、背中から飛び降りたと見られる。
二人とも即死で、遺骨は警察が保管するという。
二人が同棲していた家からは、遺書が見つかっている。その遺書がこちら。
世界へ
僕達は世界から人類が消える前に消えたいと思います。
〈みんなで死んだら怖くない〉は間違いです。尚、怖いと僕達は思います。
世界が消える前、僕達は先に行きます。
それでは、世界、人類、さようなら。
あの世で逢いましょう。
65テーマ【世界の終わりに君と】