七紫

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2/11/2023, 5:25:37 AM

誰もがみんな、無理をして生きている。
無理をせずに生きるなんてことは人間には不可能だ。

誰もがみんな、好き嫌いはある。
好き嫌いがないという人はあまり居ない。

誰もがみんな、生きている。
自然死は歳が取るのを待つしかない。


♪僕らはみんな生きている
生きているから笑うんだ
僕らはみんな生きている
生きているから悲しんだ

手のひらを太陽に 透かしてみれば
真っ赤に流れる 僕の血潮


みんな1回この歌を聞くといい。
子供の頃はただただ元気に歌っていた記憶があるが、大人になると少し考えさせられる気がする。



34テーマ【誰もがみんな】

2/10/2023, 2:22:17 AM

 花束を買いに花屋へ行くと、昔の同僚がいた。身長は相変わらず高く、声が少し変わっていたぐらいだった。
「あ、久しぶり。今日は誰宛?」
「今日は親宛。」
「親御さん元気?」
「少し腰が本当にやばくなってきたらしいけど。それ以外は異常なし。」
「おお〜良かったじゃんか。病気とかは?」
「病気はね、全然大丈夫だって。」
「おばさん宛?おじさん宛?」
「2人共でお願いできるかな。」
「セルフ?」
「お前のおすすめので宜しく。花とか全然分からないから。」
「おーけー。じゃあ奥で待ってて。休憩所あるから、そこで休んでて。長旅疲れただろ?」
「ありがとな。」
「おーよ。お前には借りがあるからな。」
 奥に入ると自販機があり、そこでコーヒーを買った。周りにはぽつぽつとお客さんが居たが結構静かだった。



 自分の順番が来て、番号を呼ばれた。
 表に行き、お袋と親父の花束の区別の仕方を教えてもらった。花束を貰い、お金を払い、店を出た。
 数分歩くと実家に着く。ピンポーンとチャイムを鳴らし、お袋がでてきた。
「まぁ〜!大きな花束!!誰にあげるの?」
「お袋と親父。」
「私にくれるの!?私のはどっち?」
「こっち。」
「ありがとう!」
 お袋は飛び跳ねるぐらい喜んでいる。膝を痛めないか心配だ、。
「親父は?」
「いつもの部屋にいるわよ。」
「ありがとう。」

 いつもの部屋というのは、亡くなった兄の部屋。コンコンとドアを叩き、入れ、と親父の声が聞こえる。
「親父、」
「なんだ花束は。とうとう婚約者でも出来たのか?」
「これは親父宛。捨てるか飾るか親父の好きなようにして。」
 親父は座布団から立ち、花束から1本抜き、兄の仏壇に置いた。それは兄の愛してやまないと言えるほどの好きな花だった。
「今日は泊まっていくのか?」
「ああ。兄貴と一緒に居たいからな。」
「好きにしろ。」



33テーマ【花束】

2/6/2023, 10:56:29 AM

 大きな時計塔の地下には少し不気味なレストランがある。
 時計塔の針が3時を指したら地下に繋がる階段が開くという構図になっている。夜中の3時とおやつの時間15時に完全に開くらしい。自分は入ったことは無い。
 だけど、友達が入った時は〈空気が不思議で少し鳥肌立った〉と言っていた。
 それで通じなかったから、今日はおやつの時間15時に行く。
 とか考えながら歩いてきたら問題の扉があるという壁の前に来た。
 手首の時計を見て時間になるのを待った。
 15時になった。周りに変化はない。だけど、壁に取っ手が着いていた。さっきまで着いていなかったものだ。
 手を伸ばし、取っ手にかける。押すのか引くのか……正解は押しだった。入った瞬間外は15時なのに夜中に感じた。
 奥に進んでみると、階段があった。それをゆっくりと下りて行った。目の前に明るい扉を見つけ、取っ手に手をかけ、引く。
「あ、いらっしゃい。」
 扉が空くと同時に、青年が顔を出す。自分も挨拶をして席に座る。周りを見渡していると声をかけられた。

「メニューはどうなさいますか?」
「あ、えーっと、」
「こちらをご覧下さい。お客様はこのお店に初めていらっしゃいましたよね?」
「あ、はい、そうです…」
「では、こちらのメニューを見てください。メニューに無いものでもお作りしますので、何なりと申し付けください。」
「ありがとうございます、、」
 青年はそう言ってレジ辺りに戻った。周りにほかのお客様はいない。でも、忙しそうにしていた。〈幽霊でもいるのか…??〉と思いながら注文して腕時計を見る。現在の時刻は18時。
「えっ、18時!?」
「お客様どうなさいました?」
 タイミングよく青年登場。
「いえ、なんでもないです、」
「左様でしたか。御手洗はあちらにあります。失礼致します。」

 この時間の差は何なんだ…?少し理解が追いつかない。あの青年に時間を聞くと、時計通り18時と答えた。


 このお店は一体…??



32テーマ【時計の針】

1/27/2023, 12:45:49 PM

優しさとは、なんだろう。

「母さん晩御飯何ー?」
「今日はお刺身よ、あなたの好きなエビも買っておいたわよ。」
「んー」
俺の好きな物は昔からエビだ。エビフライも好きだし、刺身のエビも好き。でも寿司屋のエビは食べられない。昔からで、自分もよくわかっていない。

「母さん、晩御飯.........そうだ、もう居ないんだ、。」
「今日は何作ろうかな〜、」
親が離婚して母さんが出ていった。父さんはずっと仕事であまり家に帰ってこない。“仕事だから帰ってこない”というか、“他の女の人と海外に行って帰ってこない”の方が多分合ってる。それからずっと一人暮らししてる。

「お母さん、今日の夜ご飯何?」
「今日はお好み焼き。一緒に焼きましょう!」
「ん〜分かった!」
あれから2人で帰ってきて結婚することになったらしい。それからずっと同居してる。
お好み焼きは少し苦手。たこ焼きの方が好き。お好み焼きは、その女の人が先に作った料理だから、。

「母さん、ありがとう。」
「お母さん、行ってきます。」
正真正銘の一人暮らし。今日から社会人。頑張ってきます。


優しさとは、なんだろうか。
多分、当たり前にある事だと思う。


31テーマ【優しさとは】

1/15/2023, 2:08:24 PM

この世界は平等で、
でも不平等でもある

この世界は公平で、
でも不公平でもある

この世界の人間は差別をしないといい張るが
実際差別をしていると感じる人は多数いる


だからこの世界は戦争が起きるのだ




30テーマ【この世界は】

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