七紫

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12/13/2022, 11:09:29 AM

18テーマ【愛を注いで】


くらべられっ子
僕はくらべられっ子

兄の方が勉強できて友達が多くて運動神経も良くて何でもかんでも完璧に出来る
僕は何にもできない

そんな僕には誰も愛を注いでくれりゃあしない

くらべられっ子 そんな僕は今日も



独り部屋の隅で立っている

12/12/2022, 10:33:21 PM

17テーマ【心と心】


わたしたちはどんなに離れていたって
ずっと繋がっている

赤い糸なんかじゃなく
それよりもずっとずっと強いもので

わたしたちの心と心は繋がってる
ずっとずっと繋がっている

これまでもこれからも
果てない未来までずっと

わたしたちはずっと繋がっているのだ

12/12/2022, 8:39:18 AM

16テーマ【何でもないフリ】


 私はね、ずっと我慢してきたんだ
 あなたに嫌われても、
 酷い言葉を投げかけられても、
 酷い扱いをされたとしても、
 ずっとずっと耐えてきた
 でももう限界
 あなたとはもう縁を切る
 さようなら

 " もう 一 生 会 う こ と の な い よ う に 願 っ て い ま す "

12/9/2022, 9:10:36 PM

15テーマ【手を繋いで】


『寒いから、手、繋ご?』

 クリスマスの前日、高校入学当時から好きだった小鳥遊くんとデートができた。
 クリスマスツリーがある噴水の前まで来た。

「あのさ、」
『ん?どうしたの?』
「付き合って、…欲しい、」
『………え?』
「あ、嫌だったら全然断ってくれていいからね?」
『嫌なわけないじゃん、』
『私ね、入学式で一目惚れしたんだ。』
「お、俺もだよ。」
『また、共通点出来ちゃったね(笑)』
「だね、(笑)」

 大きなクリスマスツリーの前で、小鳥遊くんは私に口付けをした。

「明日、もう一回デートしない、?」
『いいよ!』
「それじゃぁ俺、迎えに行くから。待ってて。」
『分かった!』


 次の日―

「お待たせ、ごめんね。遅くなって。」
『ううん、いいよ。行こっ?』

 昨日と同じ店を巡って、また大きなクリスマスツリーの前まで来た。それまでずっと、恋人繋ぎ。

『少し肌寒くなってきたね、』
「そうだね、…はいどうぞ」
『ん?プレゼント?』
「クリスマスプレゼント。」
『え、ありがと〜!』
『開けていい?』
「その場で開けてもらった方がいいかな、」
『あっ、、冬場のブーツありがたい…』
「どういたしまして。」
『あ、私も渡さなきゃ、何渡そう。持ってきてないんだよな…』
「いいよ、別に。貰う気は一切なかったし。」
『ううん!お返ししなきゃ!』
『んー…何がいいかなぁ、、?』
「俺は、君が欲しい。」
『え?』
「ううん、なんでもない。さ、違うお店回るよ〜!」
『いいよ!家行こ!』
「えっ…」
『早く!』


 そのクリスマスデートは、一生忘れない思い出になりました。

12/7/2022, 7:17:04 PM

14テーマ【部屋の片隅で】



僕は今日も家の奥の小さい部屋で
パパの怒鳴り声とお皿の割れる音を
ずっと一人で聞いている

"今日は優しく撫でてくれるのかな?"

そう思いながらいつも
部屋の片隅でうずくまる

ガチャッと扉の開く音がしたのと同時に
ドンドンドンドンと足音が聞こえる
それは 僕の前で止まり
大きな手で 頭を撫でてくれる

そのはずだった

髪の毛をグッと引っ張られ
胸ぐらを掴まれこう言われる

"お前は本当に役立たずだな!!
男のくせに弱っちくて背がちっこいし
何も出来ないお前なんていらねーんだよ!!
このクソガキ!!!"

嗚呼 今日も殴られるんだ
いつもと一緒じゃないか

"いつもと違う日はいつ来るのかな…?"

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