七紫

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15テーマ【手を繋いで】


『寒いから、手、繋ご?』

 クリスマスの前日、高校入学当時から好きだった小鳥遊くんとデートができた。
 クリスマスツリーがある噴水の前まで来た。

「あのさ、」
『ん?どうしたの?』
「付き合って、…欲しい、」
『………え?』
「あ、嫌だったら全然断ってくれていいからね?」
『嫌なわけないじゃん、』
『私ね、入学式で一目惚れしたんだ。』
「お、俺もだよ。」
『また、共通点出来ちゃったね(笑)』
「だね、(笑)」

 大きなクリスマスツリーの前で、小鳥遊くんは私に口付けをした。

「明日、もう一回デートしない、?」
『いいよ!』
「それじゃぁ俺、迎えに行くから。待ってて。」
『分かった!』


 次の日―

「お待たせ、ごめんね。遅くなって。」
『ううん、いいよ。行こっ?』

 昨日と同じ店を巡って、また大きなクリスマスツリーの前まで来た。それまでずっと、恋人繋ぎ。

『少し肌寒くなってきたね、』
「そうだね、…はいどうぞ」
『ん?プレゼント?』
「クリスマスプレゼント。」
『え、ありがと〜!』
『開けていい?』
「その場で開けてもらった方がいいかな、」
『あっ、、冬場のブーツありがたい…』
「どういたしまして。」
『あ、私も渡さなきゃ、何渡そう。持ってきてないんだよな…』
「いいよ、別に。貰う気は一切なかったし。」
『ううん!お返ししなきゃ!』
『んー…何がいいかなぁ、、?』
「俺は、君が欲しい。」
『え?』
「ううん、なんでもない。さ、違うお店回るよ〜!」
『いいよ!家行こ!』
「えっ…」
『早く!』


 そのクリスマスデートは、一生忘れない思い出になりました。

12/9/2022, 9:10:36 PM