毎日一人の私に、
話しかけてくれる女の子がいた。
そんな彼女と
今日は一緒に帰っている。
途中、
コンビニでアイスを購入し
夕日の浮かぶ海が良く見える場所に行った。
ここは、彼女の「避難所」だそうだ。
彼女は、家に帰ると両親がいつも喧嘩していて
同じ空間にいるのも嫌なのだと打ち明けてくれた。
いつも明るい彼女に
そんな悩みがあるとは思わなかった。
「だから学校でも、いつもどこか
一人な感じがしてたんだー」
「でも𓏸𓏸ちゃんに出会って
この人ならって思ったの」
「私、あなたを選んだの
''この人といれば、一人ぼっちじゃなくて
二人ぼっちでいられるかも''ってね笑」
そう言って笑う彼女を見ていると、
私も自然と笑顔になった。
''二人ぼっち''
案外、いいんじゃない?笑
たった、
1秒にも満たなかった。
あなたと目が合ったその時
胸が高鳴った
今まで、何度も諦めようとしてきた。
何度も自分に隠してきた。
その気持ちに、
確信を持ってしまった。
まだ私、あなたのことが好き
世の中には
不条理なことが沢山ある
そんな世界を生きていくためには
「無条件に信じる力」
が必要とされるのではないだろうか
これをしていれば大丈夫
そうやって、自分自身を信じる力。
これをしていればみんなが平和になれる
そうして、周りを、世界を信じる力。
それはどこか、
ディズニーランドを
「魔法の国」であると、
心から信じられる力と
似ている気がする
卒業式
号泣する僕の隣で、
君は、嫌になるくらい爽やかだった。
「泣かないの?
もう会えないんだよ?」
そう問いかけると、
君は
「分かってる。
でも、泣かないって決めたの。
だから、泣かないよ」
そう、答えた。
言葉と裏腹に、
彼女の目には
だんだんと涙が浮かんでいた。
あぁ、
今までも沢山泣いたんだろうな
そう思った僕は、
何も言わず
ただ彼女の手を
そっと握った。
「怖がりな自分を卒業したい」
何度そう思ってきただろう
そして
何度それを実行できなかっただろう