2/11/2025, 12:34:47 PM
もう手に入らないだろう
そう思っていたあの感情が
再び手に入る時
天使がもとってきた時
舞台上に姿を見せた君は
私が見せたのとは異なる
でもそれでいて美しい舞で
その舞台上に舞い戻ってきた
あせまでも美しく
天からの贈り物
美麗なるその顔
類稀なるその技術
でも君はそれを欲しない
そういうやつだな君は
おかえりと言いたい
でも君は聞かないだろう
私の言葉を
2/10/2025, 10:15:39 PM
星を巡る
頂きに辿り着くまで分からない感情
感動、激動、喪失感?
幾度とない夜明け
あまりに大きい星は身に余る
小さすぎると足りない
頂きの先にある楽園を目指してはしごをかける
自分だけの星
2/8/2025, 2:26:18 PM
遠く遠く、さらに遠く
彼女は時空の彼方に砕け散った
深い深い時空に
ばらばらになって
名前も覚えていないし
見た目も覚えていない
ボブか、ショートか、ロングか
白い服だったような
脚は、細かった
今、彼女はどこにいるのだろう
僕の胃の中かもしれない。僕の横にいる?
それとももう居なくなってしまった?
もう誰も彼女を思い出さない
彼女の死は、僕が彼女を忘れたとき。
枯れ葉より脆い、彼女
私の記憶の片隅で、濃霧の湖に佇む彼女
彼女は誰だった?
無機質な声と重低音が脳を霧のように塞ぎ込む
これは彼女?
2/1/2025, 9:56:01 PM
一緒に過ごした夕暮れのとき
オレンジが光るビルの群れ
車の風を切る音
コンクリートの擦れる音
彼と聞くと耳に残らず
のに、今はやかましいくらい耳に残れば
いまも彼の声は聞こえない
そこの湖のボートごとひっくり返って
落ちてしまえばいいのに
1/23/2025, 9:29:13 AM
あけぼの 薄みがかる霧の空に
レースのカーテン たなびく風
冷風顔にあたり
浴びる光は朝日だけ
沈黙
情報が溢れる現代で
ヒトという貴方への
朝からの
沈黙 静寂の贈り物