彼岸花

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1/5/2025, 11:00:26 PM

#冬晴れ

寒空に咲いた雪の花

珍しいものを見るように

君は呟いた

「綺麗だね」

その横顔を見ることはできなかった

陽の光のように眩しかった

私の隣に、君はもういない

咲いた霜が溶けていくように

冬の空気と共に

どこかにいってしまった

もうすぐ春がくるのだろうか

もしもそうであるならば、

私だけ冬に取り残されますように

1/1/2025, 1:56:57 PM

#新年

『あけおめ』

照れ隠しのメール文
結局これしか送れなかった
最初にお前に会うのは俺がいいなんて
そんなこと、言えるわけないじゃん

音を立てては消えていく
そんな文字を眺めながら深い息を一つ
枕に顔をうずめる
俺は何を悩んでるんだろう

恋路は時に状況に左右される
プライドという汚い壁が邪魔をして、
捨ててしまいたいような劣等感は這い上がって来る

それでもお前が好きだって
胸を張って言えたなら、どんなに楽だろう

薄暗い沈黙に、体ごと委ねてしまいたい
二度寝という名の世界に入りかけた時、
スマホが小さな音を立てた

『明けましておめでとう。お正月空いてる?』

男は単純なもんだ
好きな奴の言葉に一喜一憂しちゃって
今まで悩んでたことなんて、
すぐにどこかに消えてしまうのだから

淡く染まった胸の内
一体いつまで隠しておけるだろう?

だって今この瞬間さえも
鏡の中の顔は、ニヤついているのだから

12/31/2024, 2:02:28 PM

#良いお年を

1番良い年にはならなかった

でも、去年の自分よりは良い自分になれたのかな。

諸行無常、生々流転

永遠に変わらないものはそうないから

また1年、また1年と

時間は流れていく

自分で前に進むのが苦しいなら

その流れに身を任せるだけで

少しは昨日の自分とはまた違った位置にいる

来年もほどほどに、生きてるだけでいいから

12/23/2024, 10:25:06 AM

#プレゼント

あの人がくれたプリザーブドフラワー

別れた後も捨てられなくて

蟠りと一緒に、心の奥に隠してた

今日はクリスマス

ドアを開けたのは新しいパートナー

君はプレゼントをくれた

子うさぎの住むスノードーム

ふわりと雪が舞う

忘れられない昔のこと

手放せない大事な思い出

隣には君がいるのに、

今まで引きずってごめん

恐る恐る口にした言の葉

君は嫌な顔一つしなかった

“今も昔も、全部含めてあなただから”

外は一面銀世界

そして隣には君がいた

11/30/2024, 11:11:55 AM

『頑張れ』とか『泣かないで』って言葉が

どうしようもなく、嫌だった。

元気づけるために言ってくれてるのは分かってる。

でも、その一言が重い枷のように感じて、

期待に応えないと、ああしないと、こうしないと、

あなたに迷惑をかけないようにって

頑張って、頑張って、

また疲れて。

小学生の頃、不登校気味の友達がいた。

よく勉強を教えてた。

そのたびに友達が疲れたって言うから、

「頑張れ」って沢山励ました。

それが相手にとって一番いいことだと勝手に勘違いして

『うざい』

そう言われた。

私は腹が立ってそのまま帰った。

なんで、なんで、私は正しいことをしただけなのに。

だけど、もしそれが相手にとって不快だったら…?

自分の中では頑張ってるのに、

頑張ってないみたいに言われて…

そんなの、辛いよね。

…ごめんね。

言葉の感じ方はみんなそれぞれ違って

複雑で、難しいけれど

いつかみんなが幸せに思えるような

そんな言葉が生まれればいいな

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