3/15/2025, 10:56:15 AM
「心のざわめき」
雨は19時過ぎに強くなった。
ビニール傘を跳ねる雨音が心地よい。
今日も世界は夜の底へと傾いてゆく。
それは誰も抗えないこの世の条理。
冬と春の隙間から、始まりの予感が顔を覗かせている。
これもまた、世の条理。
とりあえず僕は、心のざわめきに身を任せて、寝たり起きたりしてみようか。
風がバニラアイスみたいに冷たくなったから、コンビニでバニラアイスを買って帰ろう。
3/11/2025, 1:07:13 PM
「星」
星は自らが輝いていることを知っているのだろうか。
その輝きが幾光年先の惑星へ届いていることを知っているだろうか。
その身滅びても尚輝きが残り続けることを知っているのだろうか。
今ここで星を見上げている僕のことを知っているのだろうか。
かろうじて光を失わずここに立つ僕を。
知らないのなら、はじめまして。
青い星より愛を込めて。
3/3/2025, 11:00:21 PM
「ひらり」
何を話すでもない。
でも、話したいことがないでもない。
でも、話すのもめんどくさい。
でも、なんか話してたいかもしれない。
でも、何を話すでもない。
春待つ君の肩に、梅の花がひらり。
僕はこのまま、君の言葉を待つとしようか。
1/6/2025, 7:40:10 AM
「冬晴れ」
どこまでも高い冬晴れの空へ、ロケットは飛び立つ。
宇宙との境目はどんな色をしているのだろう。
もしかすると、この美しい空の色に、宇宙までもが染められているかも知れない。
宇宙の黒を遮断する圧倒的なスカイブルー。
この冷たい空気を吸い込んだ、僕の肺も今、青いのだろうか。