影絵大好き。
昆虫とか鳥とか、本当にそのように見える。しかも、躍動的。
ただし、影絵を作っている素材は、「えっ?!これだったの?!」とびっくりするものもある。この素材の組み合わせであんな風に見えるんだ、とも関心させられる。
一番好きなのは、人の手や指で形作られた影絵。
動きの滑らかさが命を吹き込んでる。遠近法も取り入れられてて、かなり計算されている。これ、まさに演劇。
物語の始まりは、できるだけぼかしてドラマチックな方がいい。
たとえば、遅刻しそうな主人公がパンを咥えて走ってたら曲がり角で誰かとぶつかる的な。
これが、「今朝午前8時頃、〇県〇市〇町の歩道を走っていた、〇〇高校に通う一年生〇〇さん(16)と会社員△△さんが正面から接触する事故がなんたら…」となると、全く物語が始まらない。
やっぱり物語の始まりは、「むかしむかしあるところに…」であるべきだと思う。
情熱は静かな方がいい。
ぐつぐつ煮えたってメガネ曇るくらいモクモクと湯気が出てるおでんの鍋から取り出した、あからさまに分厚い熱々のこんにゃくのインパクトより。
わりとぬるい汁に浸かってた小籠包に油断して噛みついたとき、中から激熱の肉汁が飛び出て来た方が、印象的で魅力的でしょう?
情熱は小籠包に似ている。
うちに秘めてる情熱ほど、火傷するほど熱い。
遠くの声
おおーい
おーい
夏物の服は、明日買いに行った方がいいぞー
来週から、夏日になるぞー
アイスも高くなるぞー
それで、今度の休みは、雨降るぞー
遠く、でも近い未来の自分からの、声。
春恋
春にする恋…春の恋…
あら、なんかいいじゃない。
だって、春だから蜂だって蜜蜂だろうし、チョウチョも蛾じゃない気がするもの。しかも、ケバケバしいアゲハじやなくて、モンシロチョウあたりの、ネ。
少なくとも、他者に対する攻撃性は感じないワ。
それだけでも大したもんヨ。